Ciscoの次期最高経営責任者(CEO)と目されていた人物が退社する。同社が米国時間12月20日、発表した。
Cisco Systemsの最高開発責任者兼上級副社長Charles Giancarlo氏(50歳)は14年間勤めた同社を12月31日付けで退き、2008年1月2日から技術分野で大規模な投資を行っている投資会社Silver Lakeにマネージングディレクター兼パートナーとして勤務する。
Ciscoの最高経営責任者(CEO)John Chambers氏は、6カ月間にわたり慰留に努めたと述べ、Giancarlo氏は退社後もCiscoファミリーの一員だと語った。
「Charlieは私が失った数少ないリーダーのうちの1人になってしまう。時期がよかったとも思えない。経験やスキルセットに照らし合わせて考えると、新しいことに取り組むべきタイミングというものはある。しかし、彼の場合はそうではなかった。彼がいてくれたらと思うことがあるだろう」とChambers氏は述べる。
しかし、Giancarlo氏当人にとっては潮時だった。John Chambers氏からCEOの座を引き継ぐ最有力候補と見られてきた同氏だが、2007年に入り、Chambers氏は今後5年間CEOの座を去るつもりがないことを示唆した。そして2007年、50歳を迎えた同氏は年齢を考慮し、Ciscoを去って新しいことを始める潮時だと考えたのだ。
「ある日、家に戻り、自分の年齢を悟ったと妻に話した」(Giancarlo氏)
決心しがたく、6カ月ほども考えあぐねていたとGiancarlo氏はいう。
「もっと早く決断すべきだったとは思う。だが、Ciscoは去りがたいファミリーなのだ」(Giancarlo氏)
またGiancarlo氏は「私にとってCiscoでの仕事はいつも楽しいものだった。至福の時でなかった年は1年たりともない」とも述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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