Associated Pressによると、ヨーロッパの議員らは1月に公聴会を開き、Googleによって提案されているオンライン広告会社DoubleClickの買収がプライバシーに与える影響を綿密に調査する計画だという。
提案されている31億ドルの買収取引に関しては、消費者のオンライン活動について、何を検索したかにとどまらず、インターネットのどこに行ってどの広告をクリックしたかといった内容を含む、これまでにない量の情報がGoogleに提供されることになると苦情の声が上がっている。
報道によると公聴会は現地時間の2008年1月21日または1月31日に開催される予定である。
Googleの広報担当者はこの件について次のようにコメントしている。「当社もプライバシーの問題が重要であることについては同意しており、ユーザーのプライバシーを向上させるため、業界をリードするいくつかの対策を講じてきた。IT業界の急速な変化を考慮して、これらの問題については、どこか単独の1社をやり玉に挙げるのではなく、すべての企業がオンラインプライバシーの分野でどのような対策を講じているかをより幅広いコンテクストで調査するのが望ましい。しかし、欧州委員会(EC)と米連邦取引委員会(FTC)が明確に示しているように、プライバシーは競争に関する調査の範囲外の問題である」
ヨーロッパの規制当局は現在この取引を検討しており、2008年4月2日までに裁定を下す予定だ。
一方、FTCの裁定は未決定のままになっている。米国の一部の議員は、合併をめぐるプライバシーの問題を懸念している。また米上院は2007年9月に公聴会を開いてこの買収について討論した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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