Sterling氏は、「ほぼすべての場所で利用することができる」と、この新機能を試した感想を語った。
Lee氏によれば、室内でも利用可能で、GPSほどバッテリを消費せず、さらにGPSの数分に対し数秒で位置を特定することのできるMy Location機能は、GPSを「補完する」役割を担う。
しかし、正確さではGPSに分がある。GPSの誤差が数メートル単位であるのに対し、My Locationは10区画の範囲内に収めるのがやっとだ、とLee氏は説明する。
Google Maps for MobileソフトウェアはGoogleのサイトからダウンロードできる。一部の携帯電話にはプレインストールされる。新しいMy Location機能は、Black Berry、NokiaのSymbian OSを搭載した新型モデル、大部分の Windows Mobileデバイス(Motorola Q、Samsung BlackjackおよびPalm Treo 700Wを除く)など、ほとんどのスマートフォンで利用可能。
Google Maps for MobileはiPhoneでも利用できるが、My Location機能には、まだ対応していない。
Google Maps for Mobileに広告は表示されないが、Googleが今後ユーザーに対し広告を提供する場合、My Location機能を活用して地理的にターゲットを絞った広告活動を容易に展開することができる。
「位置特定技術は、将来広告活動をユーザーや広告主により密接したものにする、というのがわれわれの明確な考えだ、そして、それこそがGoogleの視線の先にあるものだ」とLee氏。
今のところ、My Locationでユーザーのプライバシーに関する問題は発生しないものと思われる。Google Maps for Mobileでは、氏名、電話番号をはじめユーザーを特定できる情報は記録されない。Lee氏によれば、記録されるのは基地局の情報だけだという。「この情報は、匿名で記録され、Googleの側で収集される」とLee氏は述べる。
GoogleのMy Location機能は、GPSや基地局情報でなく、Wi-Fi技術を使った位置情報を提供するSkyHook WirelessやNavizonなどと競合する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」