白石 発色については、マクロキャビティに加えカラーフィルタを使っているからです。トップエミッション方式に加え、マクロキャビティ、カラーフィルタの組み合わせを「スーパートップエミッション方式」と呼んでいます。ただXEL-1はトップエミッション方式にカラーフィルタを加えて色の純度を上げる「スーパートップエミッション方式」を採用しています。
この方式はマイクロキャビティ(微小共振器)構造とカラーフィルタを使うことで、色を選別して多重反射させ色純度をアップしています。ですから深い色表現も可能です。
自発光方式なので、暗い部分は電流を流さないことで発光を止め、完全に黒の状態に出来ます、また、カラーフィルタによりパネルの外光反射を低減しできますので、コントラストを飛躍的に高めることに成功しました。
酒井 このサイズですから卓上での使用を想定しています。エグゼクティブのデスクサイドテレビとして、またモノにこだわる方に選んでいただける商品です。
製品コンセプトは、有機ELパネルが持つ“薄くて軽い”という特性を最大限に引き出すのが目的でした。有機ELパネルを片側から支えるデザインを採用して、浮遊感を演出しています。
画面サイズについてはより大きなものをという声はありますが、まずは薄くて軽いという有機ELならではメリットを最大限に感じていただくために11型としました。
白石 チューナー部分にも注目していただきたいと思います。この中にすべてのデジタル放送に対応したチューナーやオーディオ、ビデオの信号処理回路、スピーカなどがぎっしり収まっています。
市場には大画面高画質の製品は多いのですが、デスクサイドで使える、コンパクトで高画質な製品はありません。そこでXEL-1ではコンパクトながらも高品位な映像を楽しめる製品の実現を目指しました。
酒井 もちろんあらゆる可能性を考えましたが、1号機としてはこれが一つの答えだと思っています。東京・銀座のソニービルで先行展示も行いましたが、XEL-1に対してお客から色々な提案をいただいて驚いています。
液晶テレビではそういったアクションはあまり起こらないので、これこそ有機ELの可能性の世界だと感じています。お客様に未来を想像していただける商品がXEL-1なのではないかと……。
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