NECは11月21日、今月11月28日に発売開始予定のNTTドコモ向け携帯電話「N905i」と11月30日発売予定の「N905iμ」を中心とし、今後の“Nケータイ”の製品戦略説明会を開催した。
これらは、2006年7月に設立した「クリエイティブスタジオ」が企画からプロモーションまで手掛けた初の製品という。クリエイティブスタジオは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズからNECに移籍し話題となったディレクターの佐藤敏明氏が率いる組織だ。
NECでは携帯電話を“ライフスタイルのパートナー”として捉え、プロダクトデザインから商品戦略、ブランドマネジメントやプロモーション、ブランディングなどのユーザーコミュニケーションなども含めたすべてを、クリエイティブスタジオで開発。今後の携帯電話は、(1)普遍/革新、機能/感性という視点での“デザインアプローチ”、(2)ライフスタイルからコンセプトや商品特性などを導く“商品展開”、(3)“コミュニケーション開発”の3つのアプローチを相乗的に行い、トータルデザインの新価値を開拓し創造していきたいと佐藤氏は語った。
NTTドコモは11月26日以降、905iシリーズの発売に伴い、新たな販売制度を導入するが、「この変化をチャンスとして捉えたい」とモバイルターミナル事業本部 副事業本部長の小島立氏は語る。「何をフックに買い替えるか。尖ったものでないと買い替えない。これまで、NECは平均80点に近いような端末を出すことで売れていたが、尖ったところが見えず苦労した。フラッグシップモデル端末でシェアの回復を図りたい」と話す。
NECは、ワンセグや5.2Mのカメラを搭載しフラグシップモデルとしての機能を持った905iと、90xシリーズとしては最薄の12.9mmとなる薄さとデザイン性を武器にした905iμで新たな勝負に挑む。905iμは、HIGH-SPEEDなど基本的なハイエンドな機能を持ちつつも、ワンセグなど一部の機能を削ったもの。また、来年1月〜2月をめどに、デザイン家電「amadana」とのコラボレーションによるN705iと3G折りたたみ携帯電話世界最薄の9.8mmとなるN705iμを発売する予定だ。
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