米国時間11月14日の午前中、「NewTeeVee Live」カンファレンスでは、動画をお金にする話題に大いに焦点があてられた:すなわち、広告である。YouTubeのようなストリーミングではなく、ダウンロードされた動画から収益を産み出すことについて異なる見解を示す2つの会社と話をした。
ダウンロード動画の難題は、ファイルの視聴者が視聴する際にオフラインである、あるいは発信元に通知しないプレーヤーでファイルを視聴する場合に、広告(またはコンテンツ)のトラフィックに関する統計や分析を容易に取得する方法が存在しないという点だ。ストリーミングされたコンテンツの場合、このような問題はない。目の前を通り過ぎる全てのものをサーバから追跡できるためだ。
最初に私はPodBridgeの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Steel氏と話をした。PodBridgeではファイルがダウンロード中または視聴中のいずれの場合でも、広告をそのファイルに挿入する。iPodなど最終的には接続されていない機器にたどり着くコンテンツについて、PodBridgeはそれが何時プレイされたかを追跡することもできる。
PodBridgeは、ユーザーがダウンロードしてインストールする小さなレジデントアプリケーションを通してこのマジックをやってのける。コンテンツを視聴するためにソフトウェアをインストールする必要があることに私がいら立ちを見せると、Steel氏はこう言った。「それが取引条件なのだ。コンテンツが欲しければ、アプリケーションをダウンロードしなければならない。」ソフトをダウンロードするときに、プロフィールの概略を問われる。これに基づいて広告がターゲットされるのだ。
広告主にとっての大きな便益は、このダウンロードにより、PC上で何がプレイされたかを追跡できることと、広告主に対しメディア消費に関する豊かな分析を提供することである。これはさもなければ入手できないものだ。
マイナス面はダウンロードだ。軽量ではあるが、ソフトウェアのインストールは(私のような)ユーザーの一部を敬遠させ、メディアがダウンロードできるプラットフォームを制限する。幸いPodBridgeでは、レジデントソフトウェアなしで機能するように設定することもできる。その場合はダウンロードについてのデータのみが追跡され、何が実際にプレイされたかについての情報は追跡されない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」