BEA Systemsは米国時間10月26日、Oracleの67億ドルの買収提案を10月28日の期限切れに持ち込む意向であると発表した。ライバル関係にある両社は、自社の見解を依然として貫こうという姿勢だ。
BEAは、Oracleの1株あたり17ドルの買収提案は企業向けソフトウェアミドルウェアメーカーであるBEAにとって価格が低すぎるという立場を改めて表明し、Oracleの提示した回答期限である太平洋夏時間10月28日午後5時が過ぎたときにOracleの買収提案をそのまま失効させる意向であると述べた。
BEAは今回の決定の前日、買収協議を開始する条件としてOracleやその他の買収に関心を持つ企業に対して1株あたり21ドルという価格を設定していた。しかしOracleはこの提示価格に難色を示し、あくまで1株17ドルの立場を堅持するとともに、他にBEAの買収に名乗りを上げている企業はないと指摘した。
それでもBEAはあくまで交渉に応じる意向はないと述べている。
「繰り返し述べているように、貴社の1株17ドルという提案はBEA Systemsの取締役会にとって受け入れられるものではない。受託者である当取締役会においてBEAを大幅に過小評価していると結論づけた提案を承認することはできない。従って、われわれは貴社の提案が10月28日に失効することになると考えている」と、10月26日の午前中にOracleにファクスされた文書で述べている。
これら両社間の最近の出来事は、買収取引が完了すると考えていた投資家の信頼を揺さぶったようだ。NASDAQで取引されているBEAの株価は10月26日の午前中に4%以上下落し、Oracleの提示価格よりも低い1株あたり16.77ドルを付けた。
これはOracleが10月12日に1株あたり17ドルの公開買付けを発表した後の投資家心理と極めて対照的である。その時は、BEAの株価は38%上昇して18.82ドルを付けたが、これは投資家が買収入札競争は続くと見ていたか、OracleがBEAとの交渉開始後に最終的により高い金額を提示するのではないかと期待していたことを示している。
BEAの株価は、Oracleが買収提案を発表してからこれまで2週間で、1株あたり17ドル台後半〜18ドルの範囲で推移していた。それまで同社株価は2007年の年初以来、1株あたり12〜14ドルの範囲で取引されていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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