OracleとBEA Systemsは米国時間10月12日、OracleのBEA買収提案に至る一連の経緯をめぐって激しい非難の応酬を繰り広げた。
Oracleは、プレジデントのCharles Phillips氏からBEAの取締役会にあてた文書で、BEAは10月12日に予定されていた協議をキャンセルし、新しい日程を設定することも拒否したと述べた。
Oracleは67億ドルでBEAを買収すると提案していたが、同時に「1株17ドルという提示価格はあくまで譲らない」とも述べている。一方、BEAは10月12日にOracleの提案について同社を過小評価しているとしてこれを拒否した。
Oracleは文書の中で、BEAは10月12日午前10時にOracleと協議することに同意し、「10月15日月曜日の始業時までに正式契約の締結に至りたいという意向だった」と主張している。また、OracleはBEAが10月11日の夜遅くになって協議をキャンセルしてきたと指摘している。
「当社の提示価格は、買収可能性の憶測を織り込んですでに高騰していたBEAの株価にさらに大幅なプレミアムを乗せている」とPhillips氏は文書で指摘している。
Oracleはまた、友好的な買収につながる手続きを即座に開始する用意があるとも述べている。
BEAは10月12日遅くにBEAの関係者であるWilliam Klein氏からPhillips氏にあてた文書のコピーを公開してこれに応酬した。
「親愛なるCharles、あなたの誤解を解いて事実関係を明確にさせていただきたい。(中略)われわれは10月12日の午前中に協議して手続きを開始することに同意しなかったし、その手続きは10月15日までに正式契約に至るという貴社の提案にも同意しなかった」と文書で述べている。
Klein氏はまた、BEAはOracleが提示した1株17ドルよりも「はるかに大きな価値がある」というBEAの立場をあらためて主張した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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