変革期にあるYahooにおいて、マーケティング担当者が退任することが明らかになった。同社を去る幹部としては最新の動きである。
Yahooの声明によると、最高マーケティング責任者であるCammie Dunaway氏が10月末で退職する予定だという。
「Cammieは2003年にYahooに入社して以来、受賞歴を誇るダイレクトマーケティングチームを組織し、当社の顧客理解を改善するとともにYahooのブランドを向上させるためのクリエイティブな方法を探し出してくれた」と声明は述べている。「Cammieはマーケティング機能を強化し、創造力あふれる人材の強力なチームを組織してくれた。これから新しい目標に向かう彼女の幸運を祈り、彼女のリーダーシップ、献身そしてYahooのためにしてくれたすべてのことに感謝の意を表する」(Yahoo声明)
テクノロジ関連のゴシップサイトであるValleywagは、Dunaway氏は「有名な消費者ブランドの売上高を伸ばすことを生きがいとする人間にとって最適な職であり、そのチャンスを逃して宇宙で最もクールな母親の地位にとどまってはいられない」と同氏が形容する新しい地位に就くと報じている。
Dunaway氏はAdvertising Ageから100人のトップマーケッターの1人に選ばれたことがあり、Yahooに入社する前にはFrito-Layでマーケティングの手腕を発揮した。また、ハーバード大学で経営学修士(MBA)を取得している。
Dunaway氏の退職は、この数年間業績の優れない財務報告書と株価の下落を受けて組織再編と目標の再定義に取り組んでいるYahooにとって最新の動きである。同社は検索とオンライン広告市場でGoogleの支配の影で足場を確保しようと奮闘している。
再編が実際に始まったのは2006年12月であり、その時はメディア&エンターテインメントグループのトップであるLloyd Braun氏や最高執行責任者(COO)のDan Rosensweig氏など、主要幹部数人が退職している。続いて6月には最高経営責任者(CEO)のTerry Semel氏が退いて共同創設者のJerry Yang氏がその後を継いでいる。このほか注目すべき所では、販売部門責任者であるWenda Harris Millard氏とGregory Coleman氏、および最高技術責任者(CTO)のFarzad Nazem氏などが退職している。
Valleywagはまた、Yahooの幹部たちがDunaway氏の後任を今後2、3週間以内に探すつもりだという内容のYahooの社内電子メールを転載している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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