Yahooが米国時間12月5日夜、大規模な企業再編の一環として、最高業務責任者(COO)およびエンターテインメントグループの責任者が同社を去ることになったと明らかにした。
Yahooの広報担当Joanna Stevens氏によれば、COOのDan Rosensweig氏およびメディア&エンターテインメントグループを率いてきたLloyd Braun氏が退職することになったという。同広報担当は今回の人事について、詳細な情報を明らかにしていない。
これを受け、最高財務責任者(CFO)のSue Decker氏が再編後の広告ビジネス部門を統括する一方で、後任が見つかるまではCFOの職も継続するとYahooは述べる。
今回の役員人事は2007年1月1日に発効し、組織再編は3月末まで続けられる予定。Stevens氏によればこのタイミングで人員削減が発表されることはないという。
Yahooは2006年、検索市場におけるシェアの縮小や、新しい広告プラットフォームの導入の延期、利益減少などに見舞われている。そのためYahooは、既存の業務グループを3つの新しい部門に再編している。これらの部門における責任者は、会長兼最高経営責任者(CEO)であるTerry Semel氏の直属となる。
新設された部門であるAudience Groupは、検索やメディア、コミュニティー、コミュニケーションに関連した事業を行う。Yahooでは現在、同グループを率いる幹部を探している。Advertiser & Publisher Groupはマーケティングや販売のほか、グローバルな広告ネットワークの構築に向けて提携するディストリビューションパートナーを対象とした業務を行う。Technology Groupは最高技術責任者(CTO)Farzad Nazemによる指揮の下、プロダクトエンジニアリングにおけるインテグレーションを強化し、ソーシャルメディアとしての新しい環境作りや、次世代型広告プラットフォームの開発スピードを促進する責を負うと、Yahooは5日付けの声明で述べている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」