同社は、ユニファイドコミュニケーションを、同社ビジネスソフトウェア部門の売り上げ増加のために最も重要な分野であると位置づけている。同部門は主にOfficeの成功に支えられている。
Raikes氏は2007年3月のインタビューにおいて、「正直に言って、この分野はわれわれが成長できる最大の可能性を秘めている」と述べていた。
Microsoftはこの分野に対し、同社が今後成功を収めるための鍵としてパートナー企業によるサポートを強調するという、これまでと同様の戦略を展開している。16日のイベントでは、同社のソフトウェアと連携する15種類の新しい電話および機器、Hewlett-PackardとDellによる新サービス、Microsoftの「click to communicate(クリックして通信)」という技術を製品に搭載したSAPなどのソフトウェアメーカーによるサポートについて述べていた。この分野ではMicrosoftと最も密接なパートナーの1社であるNortel Networksは、Microsoftのサーバソフトウェア上に構築された新製品数種を発表する。
Raikes氏は、現在の電話市場は、1990年代のサーバ市場とよく似た状態にあると述べていた。Microsoftは、サーバ市場やその前のPC市場に対して実施したように、コアとなるソフトウェアを作成したいと考えている。そして企業向けの完全パッケージとするためのハードウェア、付属機器、追加のソフトウェアについては、他の数多くの企業らが開発してくれることを期待している。
Microsoftの統合通信事業を担当するゼネラルマネージャーであるKim Akers氏は、16日のイベント開催に先駆けて、「ユニファイドコミュニケーションについて考えるとき、どのようにしたら電子メール、IM会議、音声通話を取り巻くこれらすべての壁を取り壊せるだろうかとわれわれは考えている」と述べていた。「どのアプリケーションを使用していても、クリックして通信できるようになる」(Akers氏)
Microsoftが最初に同市場に対する同社のビジョンを明らかにしたのは、2006年6月に当地で開催されたイベントにおいてのことである。
この市場を狙っているのは、Microsoftだけではない。特にCisco Systemsは、同じ市場の多くの分野を積極的に追求している。同社はユニファイドコミュニケーション分野向けにいくつかの製品を提供しており、2007年3月にはLive Meetingの主要ライバルであるWebExの買収計画を発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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