Intelは米国時間10月16日、四半期の財務業績についてウォールストリートの予測のみならず自身の予測をも完全に覆した。
Intel(本社:カリフォルニア州サンタクララ)は3カ月前、9月で終了する2007年第3四半期の売上高を90〜96億ドルと予想していた。この9月になって予測の幅を94〜98億ドルと上方修正した。
実際の数値は101億ドルで、前年同期に比べて15%増だった。また純利益は19億ドル(1株あたり31セント)、1年間で43%の増加を記録した。売上高はFist Callが集計したアナリストの予測平均値である96億ドルを5億ドル近く上回っており、純利益は予測された1株あたり30セントを1セント上回った。
ウォールストリートの証券アナリストは、もっと時間をかけた集計のやり直しにすぐに取りかかる必要があるだろう。彼らは2007年の前四半期では売上高を104億ドルと予想したが、Intelは予測幅を105〜111億ドルに設定していた。
Intelはこの結果の要因について、平均価格は横ばいのままながら、プロセッサの強力な売り上げ(四半期あたりの最高の売上高を記録)によるものだとしている。さらに好結果の要因としては中央プロセッサをサポートするチップセット、およびフラッシュメモリの売り上げが好調だったことがある。45nm製造プロセスへの移行コストが下落するのに伴い、粗利益(売上高がどの程度利益に結びついているかを示す指標)が第2四半期の46.9%から第3四半期の52.4%に上昇した。
最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は結果について自ら賞賛し、次四半期はより高い業績を期待していることを示唆した。
「優れた製品、全世界の強力かつ成長を続けている需要および現在継続中の再編成の取り組みによる高い経営効率によって、第3四半期の記録的な売上高と前年比64%増の営業利益を達成することができた」とOtellini氏は声明で述べている。「当社ではこれらの各要素が第4四半期に向かってさらに改善していると見ている。またこの結果に満足しており、今後のビジネスについても楽観している」
Intelの株価は、営業時間後取引で1.17ドル(4.6%)上昇して26.65ドルを付けた。
Intelは第3四半期に200万個の4コアプロセッサを販売した。一方、ライバルであるAdvanced Micro Devices(AMD)は初の4コアチップ(開発コード名「Barcelona」)を発売したばかりであり、第4四半期まで大きな売上高は期待できない。状況はAMDがIntelからシェアを奪って好調を維持していた2年前と比べてはっきりと逆転している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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