Intelは、需要が世界的に強かったという結果を受け、今四半期売上高の予測を上方修正した。
Intelは現在、9月で終了する第3四半期の売上高を94億〜98億ドルになることを予測している。同社は、第2四半期決算を発表した7月、第3四半期の売上高を90億〜96億ドルと予測していた。この値の幅は保険的意味合いがあり、Intelなどの企業が幅をもって予測値を発表する場合、幅の中間値が実際の予測値を示していることが多い。
Intelは2006年、四半期途中の発表が続けて期待外れな結果となっていた当時、四半期途中での予測の発表という慣習を止めることを明らかにしていた。興味深いのは、良いニュースがある場合、この決定がどう変わるかだ。Intelの関係者は、四半期ごとに予測値を必ず発表していくのでなく、元の予想から結果が異なりそうな場合に発表する、と述べる。良い悪いにかかわらず、今回のような規模で業績が事前の予想と異なりそうな時が該当するという。
同Intel関係者は、売上高が伸びた要因について、世界的に需要が予測より強かったとだけ述べ、これ以上の詳細については言及を避けた。また、同社は今四半期、利益が増加するとも予測しており、粗利益が52%に達するのではと述べている。
驚くべき偶然の一致だが、Intelの発表は、ライバルAMDの4コアサーバプロセッサ「Barcelona」発表と時期的に一致している。Intelは2006年、4コアサーバチップをより簡単な設計で発表する決断を下している。これは、AMDのデュアルコアチップより10カ月早く4コアチップを投入できたという点から、Intelの売上高増加に貢献しているものと思われる。また、今回の発表は、両社間の価格競争が沈静化し始めたという兆候ともとれる。もちろん、確実なことは両社が決算を発表するまでは不明である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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