logo

リアルとネットでビジネスマッチングの効率化へ--世界最大の展示会「CeBIT」運営者に聞く

インタビュー:坂本純子(編集部)
文:Emi KAMINO
2007年10月17日 09時04分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ドイツのハノーバーで世界最大のデジタルテクノロジ展示会として知られる「CeBIT 2008」が、2008年3月4日から9日まで開催される。CeBIT 2008は、コスト削減を目的として、展示会の期間を従来の7日間から1日短縮し、6日間にとなる。

 大規模な総合展示会は運営が厳しいと言われる昨今を踏まえ、今後どういった変化が起こると考えているか。2008年の見所などをCeBITを運営するドイツ産業見本市 上級副社長のスベン・ミハエル・プルーザー氏に聞いた。

──今回、CEATEC Japanを視察されたと伺いました。ご覧になられた印象は?

 CeBITと同じトピックを扱っているということで、最新の技術や新製品が見られて非常に面白いショーでした。また、CEATECの事務局の人たちとコンセプトづくりについて話をすることができ、同じような課題をシェアしたことも有意義でした。中でも特に目を惹いたのが、土曜日に行われた「ジュニア&キッズ電子工作教室」です。子どもたちにもテクノロジーに触れさせるというのは非常にいいアイディアだと思います。

──日本でも今年からWPCがなくなるなど、近年大規模な展示会が難しくなっている状況について、どのように見ているのでしょうか。

 将来的には、特定の分野に的をしぼった専門的な展示会と、数は少ないけれど非常に重要性の高い総合的な展示会の2つに市場が分かれてくるだろうと思います。また、CEATECは日本・アジア向けのショーで、CeBITはヨーロッパ向けのショーというように対象となる市場が限定化されていくでしょう。CeBITに関してはドイツメッセでの大規模な展示会以外にも、シドニー、上海、イスタンブール、サンディエゴでも開催されています。しかし、それらはコンセプトもターゲットも異なり、それぞれ別の展示会になっています。

──たとえば、「セカンドライフ」などの仮想空間で展示会を実施するなど、テクノロジーを利用した新たな展示会への取り組みについてどう考えますか。

 ビジネスコミュニケーションにおいては、「セカンドライフ」のようなサービスが将来的にいいツールになるとは思いません。しかし、Web2.0的なユーザーがつくるコンテンツ(CGM)という方向へは行こうと考えています。

 たとえば、現在進めているのが「テクノロジーブログ」というもので、テクノロジーの専門家がショーの会期中だけでなく、一年を通してアイディアを交換するというものです。実際、シドニーのCeBITですでに実験的に導入しましたが、非常に成功しました。それから、2008年のドイツCeBITOでは“IPTV”を来年2月ごろに開始する予定です。

 これは、登録者に展示会の詳細や商品、ビジネス情報を通年で提供することを目的としたサービスで、特にビジネスマッチングなど、中小企業にとってメリットのあるサービスにしていきたいと思っています。

-PR-企画特集