表現力を刺激する、新しいオフィススイート-- Apple iWork '08 - (page 2)

Apple
内容:アルミニウムの筐体をまとったiMac、iLife '08とともにリリースされたMac用のオフィススイート、iWork '08。MacでもMicrosoft Officeが利用できるが、このソフトの位置づけは、Officeとも共存する、表現力への刺激を持っている。

新顔「Numbers」の普通の人の表計算ソフトとは?

 まずはiWorkに加わった新顔である表計算ソフトNumbersからだ。

 現在Macでビジネス向け表計算ソフトを使っていて、Numbersが完全なExcelの代替ソフトとして利用できるのではないか? と考えているユーザーは、その夢を捨てた方が良い。たとえばNumbersでは、Excelのようなマクロを使うことはできない。スプレッドシート上でのプログラミングなど、Numbersには存在しないのだ。

 またNumbersについて、テンプレートによっては「スプレッドシート」とすら呼べない。セルがスプレッドしていないのだ。Excelでは、ほぼ無限に、セルが続いている。そのフィールドの上に表を組んだり、タブでシートを切り替えながらファイルを作るという作業のスタイルだ。これはスプレッドシートというヴァーチャルなエリアに自分で秩序を作っていくことになる。

  • Numbersのイベントプランテンプレート。シートの上に表やグラフなどのオブジェクトを配置してページを作る編集スタイル

  • Numbersのセルの書式、ステッパー。マウスで数値を増減できる

  • Numbersのセル書式、スライダー。マウスのスライドで数値を増減する。グラフもリアルタイムに変化する

 一方のNumbersでは、シートとは紙1枚分のことを指す。そのシートの上に、自分で表を配置したり、文字や画像を配置したり、グラフを作成したりしながら、ページを増やしていく。つまり、Excelのようなヴァーチャルなエリアではなく、紙というリアルなエリアの上に情報を展開していく、という使い勝手になる。どちらかというと、これまでのPagesにも見られたような、ページをレイアウトしていく趣向が強く出ている。

 マクロは使えないものの、関数は揃っている。記述方法は「関数(セル:セル)」というルールだが、関数については、合計は「SUM」、平均が「AVERAGE」といったように、ほぼほぼ英単語で意味が推測しやすい単語が使われており、関数入力画面についても、関数の意味や使い方を一覧することができてわかりやすくなっている。

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