まずはiWorkに加わった新顔である表計算ソフトNumbersからだ。
現在Macでビジネス向け表計算ソフトを使っていて、Numbersが完全なExcelの代替ソフトとして利用できるのではないか? と考えているユーザーは、その夢を捨てた方が良い。たとえばNumbersでは、Excelのようなマクロを使うことはできない。スプレッドシート上でのプログラミングなど、Numbersには存在しないのだ。
またNumbersについて、テンプレートによっては「スプレッドシート」とすら呼べない。セルがスプレッドしていないのだ。Excelでは、ほぼ無限に、セルが続いている。そのフィールドの上に表を組んだり、タブでシートを切り替えながらファイルを作るという作業のスタイルだ。これはスプレッドシートというヴァーチャルなエリアに自分で秩序を作っていくことになる。
一方のNumbersでは、シートとは紙1枚分のことを指す。そのシートの上に、自分で表を配置したり、文字や画像を配置したり、グラフを作成したりしながら、ページを増やしていく。つまり、Excelのようなヴァーチャルなエリアではなく、紙というリアルなエリアの上に情報を展開していく、という使い勝手になる。どちらかというと、これまでのPagesにも見られたような、ページをレイアウトしていく趣向が強く出ている。
マクロは使えないものの、関数は揃っている。記述方法は「関数(セル:セル)」というルールだが、関数については、合計は「SUM」、平均が「AVERAGE」といったように、ほぼほぼ英単語で意味が推測しやすい単語が使われており、関数入力画面についても、関数の意味や使い方を一覧することができてわかりやすくなっている。
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