シスコ幹部、「イノベーションの大きな波」を語る - (page 2)

文:Liam Tung(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年09月20日 14時02分

 女性たちは自分たちの農作物を売るために2日かけて村まで歩いて行かずとも、地元のバイヤーに電話をかけて価格を交渉することができるようになったうえ、その価格はストレスの高い状況で交渉するよりも高いものとなったとMcIsaac氏は付け加えた。

インフォメーションリッチとの格差を越えて

 しかし、CiscoのCharney氏は、イノベーションがインフォメーションリッチな国々のためだけに起こるというわけではないと述べている。

 「今日におけるわれわれの課題は、新しいテクノロジの可能性を認識し、それをかつてないほどのスピードで実用化することにある」(Charney氏)

 Charney氏は「イノベーションを維持するために、われわれは投資しなければならず、時にはそのことが異常な思い込みのように思える場合もある」と述べるとともに、「これは、人々がより大きなリスクを冒すべきだということを意味しているわけではない。投資の方法はさまざまであり、時には金儲けに夢中になるあまり、うまくいかない結果に終わるビジネスモデルを構築する人々もいる」とも述べている。

 Charney氏は例として、敷設されたが使われなかった光ファイバーケーブルへの過去の投資を挙げ、これが後に、発展するビジネスモデルの立ち上げに役立ち、インドのアウトソーシング業界が今では膨大な規模になっていると述べている。

 しかし、McIsaac氏は、良い結果を生み出したものを優れた投資だと、過去を振り返って解釈しないよう警告している。同氏は「(ドットコムブームでも)価値あるものが生まれたが、無駄に終わった投資は非常に大きかった」と述べている。

 「企業は、テクノロジへの投資をポートフォリオとして捉えるべきだ。知識管理プロジェクト向けのwikiやWeb 2.0といった冒険的な投資に5%を振り向け、ITを維持し、既存のテクノロジを改善するための投資に30%を振り向けるという具合だ」(McIsaac氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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