Cisco Systemsは米国時間9月26日、ウェブベースの企業向けオーディオビデオシステムを発表した。これは同社の新興市場部門が進める3つの取り組みの2番目に相当するという。
Ciscoの「Digital Media System」は、音声および動画を放送するために設計されたハードウェアとソフトウェアで構成される。マーケティング用プレゼンテーション、教育用ビデオ、教室の講義、市議会の会合など、その内容が何であれ、顧客の持つウェブベースのネットワークを通して放送できる。Ciscoによると同製品はまた、顧客がコンテンツをライブあるいはオンデマンドで配信することを可能にするという。
Digital Media Systemのコンポーネントには、ライブおよびオンデマンドのコンテンツを暗号化するハードウェアに加え、アーカイブメディアの付加や、制作タスクの処理、コンテンツ配信のスケジューリング、そしてコンテンツ検索のためのツールが含まれる。このシステムの基本価格は13万3000ドルで、今後2〜4週間内に出荷される予定だ。
インターネットトラフィックを制御するイーサネットルータやネットワークスイッチの販売で有名なCiscoは、同社のEmerging Marketsグループを通して他分野の成長機会にも力を注いできた。Digital Media Systemは同グループ内の研究者らが開発した。
同グループ最初の取り組みは、2007年に入ってから行った買収にあったと、グループのバイスプレジデントを務めるMarthin De Beer氏は言う。
Ciscoは3月に、SyPixx Networksという企業を5100万ドルで取得すると発表した。SyPixxはアナログ動画システムをデジタルIPネットワークの一部として運用することを可能とするソフトウェアとハードウェアを開発している。Ciscoによると、SyPixxの技術は、デジタル化された動画がすぐに配信、視聴、保存される点を特徴としており、監視などに用途を広げているという。
3番目の取り組みは、今後数週間内に発表される予定であると、De Beer氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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