CRI・ミドルウェアは9月14日、Wii向けに動画生成・再生システム「シネマスタジオ for Wii」の提供を開始したことを発表した。同システムを利用すれば、Wii向けゲームソフト上で高画質の動画再生を実現し、動画データ生成にかかる工数とコストを大幅に削減できるとしている。
シネマスタジオは、同社が10年以上かけた動画技術の研究成果をもとにWiiに最適化された独自動画コーデックを採用することで、画質や音質を維持しながらファイルサイズを高度に圧縮することができるという。「量子マトリクス制御」や「離散コサイン変換(DCT)」などの動画符号化の技術を活用することで、映像素材の魅力をそのままWii上で再現できると説明している。
また、同システムは、Motion-JPEGをはじめとするWiiの一般的な動画方式と比べて、より高画質な動画をより手軽に実現できるとしている。複数のツールを使い分けずに、作業フローも単純化されるという。専用のデータ変換ツールを使うことで、ウィザードに沿ってファイルサイズなどの設定をするだけで、動画データを生成できる。簡単に出力ができることから、気に入った画質ができるまで試行錯誤を繰り返すことが可能になっている。
税別価格は1タイトルあたり125万円。製品の評価・試用はすべて無料となっており、すべての機能を試すことができるキットを無償で提供する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」