CRI・ミドルウェアは、ニンテンドーDS向けの独自ファイルシステム「ファイルマジック for NINTENDO DS(以下、ファイルマジック)」を本日(2007年8月8日)より提供開始すると発表した。
「ファイルマジック」は、ゲームに使用される様々なデータ(グラフィックやサウンド、プログラム本体など)を圧縮し、大量のファイルをパッキングすることができるミドルウェア。「ファイルマジック」を使用することにより、ROM容量を削減することができるのをはじめ、煩雑になりがちなファイル管理が大幅に効率化される。
また、各ファイルの種類や特性を個別にチェックし、全体として最小のサイズになるように自動的に圧縮とパッキングが行われる。これにより、小容量のニンテンドーDSカードを切り替えることが可能となり、製造コストを削減できるようになる。
「ファイルマジック」では、CRI・ミドルウェア独自の圧縮ファイル展開技術「Majik-Decomp(マジック・ディコンプ)」を搭載し、ワーク領域を必要としない展開処理が行われる。
従来の展開手法では、圧縮ファイルを読み込むための「ワーク領域」の確保が必要で、これがシステムメモリを圧迫し、またフラグメンテーション(断片化)の原因となっていた。
さらに、圧縮展開の処理はCPUの空き時間にバックグラウンドで行われるため、ゲームプログラム本体には負担がかからないと、CRI・ミドルウェアは説明している。
このほか、同社がすでにリリースをしている「救声主」を併用することにより、DSではこれまで困難だった音声ストリーム再生中のデータ読み込みに対応。音声ストリームを再生しながら、任意のタイミングで画像やテキスト、プログラムなどのさまざまなデータを読み込むことができるとのこと。
ファイルマジックについての詳細は、こちら
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