iPhotoの写真の管理機能としてイベントが登場したが、もしiWebで写真のページを作りたいなら、iPhoto上でアルバムを作っておくとよい。
iWebのテンプレート「My Albums」上では、iPhotoのアルバムをドラッグすることで、最大で500枚までの写真ページを自動的に生成してくれる機能が備わっているからだ。しかもiWebで生成されたMy Albumsページでは、iPhotoのように、マウスでなぞるだけで中に入っている写真をプレビューすることもできる。派手で珍しい効果が魅力的だが、自分で自分のサイトを見に行ったときに、どの写真を公開しているのだろう、と確認するときに便利だったりもする。
Photoページも強化されている。読み込ませたアルバムから自動的に写真リストのページを生成してくれて、そこへ写真を追加したり、並び替えたり、レイアウトを変えることもできる。またPhotoページに読み込ませたアルバムのスライドショーとRSS(Photocasting)も、iWebが自動的に用意してくれる。これによって、Mac上でiPhotoを使って写真を閲覧するような体験を、ウェブサイトを通じて写真を見ている人にも経験してもらうことができるようになる。
またiPhotoのアルバムにムービーが含まれていれば、Movieのテンプレートが読み込まれて、動画閲覧ページを生成してくれる点も気が利いている。このように、メディアをアップロードする際のインデックスページの機能充実と、iPhotoのアルバムと連携した自動処理は、イベントの記憶をいち早く共有する際にとても強い味方になることは間違いない。
また.Macウェブギャラリーで写真やムービーを公開している場合は、挿入メニューから「.Macウェブギャラリー」のメニューをポイントしてみてほしい。
すると、自分がすでに公開しているウェブギャラリーのリストが自動的にiWebのメニューに読み込まれており、これをクリックするとページ上にサムネイル画像のサイズでスライドショウとして動いているウィジェットが埋め込まれる。もちろんマウスでなぞると中身の写真がスクロールするし、実際にブラウザでアクセスした際には、クリックすることでウェブギャラリーのページが開く仕組みだ。
このようにアプリが違うから関係ない、という訳ではなく、きちんとiLife '08のアプリ間で連携しながら.Macのウェブスペースを使っていく点はとても好感が持てるし、何より使い勝手がよい。他のアプリのリソースをウェブサイト制作に活用する母体としてのiWeb '08の姿を見ることができる。
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