Appleは、InterDigitalと特許技術に関するライセンス契約を結んだ。このライセンス契約は2000万ドルに上り、加えて継続的な特許権使用料の支払いも含まれると見られている。これは、「iPhone」の現行モデルに適用され、3Gに対応した後継機種の登場も予期させるものだ。
iPhoneの値下げによる一連の騒ぎの最中、InterDigitalが米証券取引所(SEC)へ提出した書類からこの契約に関するニュースが明らかになった。InterDigitalは、iPhoneの発売日までさかのぼる、iPhoneに用いられている技術をカバーする7年間のライセンス契約を結んだと述べている。
InterDigitalは、携帯電話を移動体通信ネットワーク上で動作させるための技術を開発している。InterDigitalの製品や仕様は、iPhoneが採用したEDGEネットワークのような、従来型の移動体通信規格に使われているものの、最近では、より高速な3Gネットワークのベースとなる「W-CDMA」規格や「HSDPA」規格に対応する技術の開発に注力するようになっている。
このことは、Appleが3G対応のiPhoneを開発中であることを示唆しているかもしれないが、これはそれほど驚くべきことではない。Appleは、3Gネットワークが米国よりも普及している欧州の携帯電話市場へ、2007年内に参入することを計画している。さらに、非常に控え目に見積もったとして、Appleが、今回のライセンス契約の終了する7年後もiPhoneの販売を続けている場合、少なくとも1つか2つはiPhoneの3Gモデルがそろっていることだろう。
InterDigitalのSECへの提出書類では、特にライセンス契約の条件については触れていない。しかしながら、InterDigitalは7日午前に、第3四半期の特許技術ライセンス売上の予測を、以前の予測である5350万〜5450万ドルから、5550万〜5650万ドルに上方修正するプレスリリースを出した。また、InterDigitalは「最近結ばれたライセンス契約に関連して、近い将来に2000万ドルの支払いを受けることになる。この新たな契約による売上が、今回の上方修正に反映されている」とのコメントを出してている。確かに投資家は、このニュースを気に入ったようだ。InterDigitalの株価は、7日の株式市場取引終了直前に約13%上昇した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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