「E-410」には画像管理・編集ソフトの「OLYMPUS Master2」が同梱されている。このソフトは撮影された画像をPCに取り込み、フォルダやアルバムという方法で管理できるソフトだ。画像編集を行うこともできる。「OLYMPUS Master2」の高機能版ソフトとして、別売りで「OLYMPUS Studio2」も用意されており、こちらは画像のセレクトに適した機能が追加されている。また「E-410」で撮影されたRAWデータの現像は「OLYMPUS Master2」か「OLYMPUS Studio2」で行う。ちなみに「E-1」に付属されている「OLYMPUS Viewer」は「E-410」のRAWデータに対応していない。
「OLYMPUS Studio2」にはオリンパス「Eシリーズ」をPCからコントロールすることのできる機能も用意されている。ただし「ライブビュー」機能を使用して画像をPCにリアルタイムに表示しながらの撮影はできない。ライブビュー撮影の魅力的な部分がPC上から利用できないのはとても残念だ。5月末に発売されたキヤノン「EOS-1DマークIII」ではPCからのライブビュー撮影が可能となっていることを考えると、ぜひともオリンパスも対応していただきたいところだ。
オリンパス「E-410」は現時点において世界で一番軽く、小さく、薄いデジタル一眼レフカメラだ。だが最初こそ、このコンパクトさに驚いたのだが、しばらく使っているうちにすっかりと手に馴染んでしまった。なぜならばかつての「カメラ」サイズを手が憶い出してしまったからだ。近年、カメラがAF化デジタル化と進化してきたことにより、ひとまわりもふたまわりも大きくなり、いつのまにかそれが標準サイズのようになってしまった。
もちろん高い性能を詰め込むにはそれなりのサイズになってしまうことは理解している。プロ機の様に高い耐久性能を求める必要もある。だがやはり「カメラ」という「相棒」をつれて歩くには「パーソナルサイズ」という選択肢はとても重要だ。「E-410」という「相棒」を連れてちょっとそこまで。そんな気軽さもこれからのデジカメには大切な要素となることだろう。
isopyの物欲度 ☆☆☆☆☆
1967年福岡県生まれ、千葉県君津市育ち。小学生のときに自分専用のカメラを手にしてから写真の世界に魅せられる。東京写真専門学校(現、東京ビジュアルアーツ)卒業後、広告写真プロダクションにて撮影の基礎を学ぶ。現在はフリーカメラマンとして人物、商品、雑誌、舞台撮影など活動範囲は多岐に渡る。デジカメ専門誌においては撮影と記事を担当。
ZDNetにおいてもデジカメ新機種のレビューを担当する。さまざまな経験から導かれた撮影心情は、すべての被写体に愛情をもって接すること。どうやら、子どもと動物には好かれるらしい。
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