コンタクト情報やスケジュールの管理サービスを提供するPlaxoは米国時間8月6日、予想されていた通りソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Pulse」を発表した。
最近、PlaxoがSNS分野に進出するといううわさが流れていた。同社は8月始め、多くのメディアに対してそれが事実であることを認め、事前にスクリーンショット数点を公開していた。
Pulseのサービスは現在、ベータ版として提供されている。だが、正確にはこれはSNSではない。実のところ、Pulseの一部はマイクロブログ構築プラットフォームであり、また一部はRSSリーダーでもある。こんな言い方はWeb 2.0でさんざん聞き飽きているという事実にもかかわらず、このサービスは、技術にそれほど精通していないユーザー層にアピールするものと、Plaxoは期待している。
全体的に見て、Pulseのインターフェースは「Pownce」とよく似ている。友人や同僚など、継続的に動向をチェックしたい相手から、短いメディアクリップのフィードを得られるし、何にでもコメントを追加できるからだ。また、短いメッセージやリンクなどを入力して簡単に共有できる、「Twitter」やPownceに似た機能も内蔵されている(ただし、PulseはPownceと違って、ファイルやイベントへの招待を共有することはできないようだ)。
プライバシーコントロールも、ソーシャルメディアサイトに期待できるよりもオプションの幅がやや広く、Pownceに似ている(Pownceは、個々の投稿の公開対象を一般と友人限定から選べる点で、Twitterよりも一歩先を行っている。Twitterは、すべての投稿でどちらか一方に統一する必要がある)。
Pulseでは、情報を共有する対象を、一般にするか、「家族」「友人」「同僚」といった指定グループ内に限定するかを選択できる。残念ながら、ユーザー定義のグループは作成できないが、大勢のSNSユーザーがインターネットに多くの個人情報を自分から流していることにちょっと戸惑っている、ライトなネットユーザーの多くにとっては、魅力的なサービスになる可能性もある。
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