ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)市場に米国時間8月6日、また本格的なサービスの参入があるようだ。
コンタクト情報やスケジュールの管理サービスを提供するPlaxoが立ち上げるこのサービスは、ビジネス特化型の「LinkedIn」と、今でもお遊びの写真であふれるFacebookの中間的な存在になりそうだ。
今回もうわさの発端になったのは人気ブロガーの書き込みだった。Facebookのオフィスで先週開かれた「Lunch 2.0」イベントに出席したRobert Scoble氏が、Plaxoのマーケティング担当バイスプレジデントJohn McCrea氏との会話を詳述したことで一気に憶測が流れ始めた。
これによると、どうやらPlaxoが6日、SNSに参入するようだ。VentureBeatは、この新ネットワークが「Pulse」と呼ばれるようになると述べ、さらにはスクリーンショットを掲載している。
Scoble氏のブログによると、Facebook最大の欠点の1つは、サイトが会員以外に完全にクローズとなっているところだという。これに対しPlaxoは、サイトを「オープン」にするオプションをはじめ、多彩なプライバシーコントロール機能を擁し、こうした欠点を補う意向だ。またPulseは、カスタマイズした友人カテゴリー毎に、友達をグループ分けできる機能も備える。この機能は「LiveJournal」では何年も前から提供されていたが、Facebookには今のところ、「フルプロファイル」と「限定プロファイル」以外の分類表示機能がない。漏れ聞こえてきた話によれば、PlaxoのPulseはオープンでありながら、公開状況が管理可能になるという。
しかし、既存のサービスの欠点を補うために、新しいソーシャルネットワーキングサイトは必要なのだろうか?
Scoble氏は、Pulseが「Facebookキラー」になるとは思っていない。別の意味で、筆者もこの意見が正しいと思う。Facebookは、開発プラットフォームの「Facebook Platform」を公開して以来、多くの成人ユーザーを集めてきた。しかし、それでも同サイトを訪れることは時間の無駄だと見る向きも多い。
Plaxoは既に情報管理ツールとしての評判を獲得しているが、プロファイルに「iLike」や「Hot or Not」「(Fluff)Friends」アプリをインストールしている何百万人のFacebookユーザーにとって、これが非常に魅力的なものになるとは到底思えない。
LinkedInは今回のニュースにびくびくしているかもしれない。だが、これまで誰も思いつかなかった本当に革新的な機能をPulseが投入しない限り、Facebookは安泰だろう。もっとも、今回のニュースは、Facebookが「友人グループ」をもっと細かく管理する機能を提供するきっかけにはなるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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