パナソニックマーケティング本部は7月24日、デジタルカメラ新LUMIX「DMC-FX33、FX55、FZ18」の3モデルを発表した。8月25日より発売する。
今回の新モデルでは、撮影状況に合ったモードシーンに自動的に切り替わる「おまかせiA(インテリジェントオート)」が搭載されているのが特徴だ。いずれのモデルにも搭載されている。
これまで、近くのものを撮るときは「マクロモード」、夜景と人物を撮るときは「夜景モード」など、より美しく撮るためには、それぞれのモードにセットする必要があった。今回のおまかせiAでは、被写体の顔の有無、距離などさまざまな情報をもとにカメラが必要なモード自動判別し切り替えるため、ユーザーは1つのモードですべてのシーンを撮り続けられる。
今回のモデルから顔認識機能を搭載した。最大15人まで顔認識し、最適なピントや調整、露出などをカメラが自動で合わせてくれる。ただし、横顔などには対応しない。
パナソニックでは、多様化に応えるため「ターゲットに合わせた商品提案が重要と考えている」(パナソニックマーケティング本部 商品企画グループチームリーダーの品田正弘氏)と話す。この春から「お嬢様カメラ」と打ち出した薄型カメラや「きみまろズーム」と名付け熟年層をターゲットにした10倍ズームカメラなど、ターゲット別に訴求する戦略をとっている。いずれのターゲットにも共通するのは、「誰もが失敗のない写真を撮れること。究極の“カンタン”を追求した」(品田氏)と今回のコンセプトを話した。
DMC-FX33(市場想定価格:4万3000円前後)とDMC-FX55(同:4万5000円前後)は、薄型を追求した有効画素数810万画素CCDのデジタルカメラだ。広角28mmに対応した光学3.6倍(28mm〜100mm)ライカDC VARIO-ELEMARITレンズを搭載している。基本機能は同じだが、FX33は2.5インチ液晶で、厚さ22.0mmと28mm対応ズーム搭載レンズとしては世界最薄。それよりも0.8mm厚くなるが大画面3インチ液晶を搭載したのがDMC-FX55だ。また、カラーバリエーションが異なる。
DMC-FZ18は(同:5万5000円前後)、光学18倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラだ。最大28.7倍の代望遠を実現した。
デジタルカメラ市場は買い替え、買い増しが約7割を占め、順調に伸びているという。2006年では購入者の女性比率が34%と年々増加しているほか、年代別では50歳以上が32%、40代が25%、30代が28%、29歳以下が15%と、ユーザーが多様化していると分析する。デジタルカメラの需要推移は、2006年度が990万台で前年度比114%、2007年4月〜6月はさらに125%増ペースで推移しており、この夏・秋も順調だろうと推測している。
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