メモリースティックへの記録時間は前述したが、今度はスタミナをチェックしたい。本体に付属するバッテリ「NP-FH60」を使った際のカタログスペックは連続撮影時間で約1時間35分、ズーム、電源のオン、オフなどの操作を規定回数繰り返す実撮影時間で約45分だった。
実撮影時間は今回チェックできなかったが、連続撮影時間については、実際に撮影をして計測した。テスト結果はなんとカタログ値よりも良い、約1時間44分だった。
これなら実撮影時間もカタログ値以上の撮影時間が期待できそうだ。さらに別売のバッテリ「NP-FH100」を使うと、連続撮影で5時間50分、実撮影時間で2時間55分もの撮影が可能だ。
HDR-CX7はデジタルカメラの手軽さと、ビデオカメラの高画質録画機能を併せ持つ、魅力的な製品に仕上がっている。現時点ではAVCHDの再生に、不便を感じることもあるだろうが、パナソニック、ソニーという2大ムービーメーカーが採用した規格と言うことを考えると将来性は期待できる。
ただあまりにも小型軽量を意識したせいか、ビデオカメラとして欲しかった機能が省かれているのが残念に感じた。まず外部マイク入力は、音にこだわるユーザーのために残して欲しかった。そしてもう1つがヘッドフォン端子だ。
本機は単体で編集できるのでとても重宝するのだが、これでヘッドフォンが使えれば、撮影帰りの電車の中で、音声を聞きながら粗編集ぐらいはできるだろう。高画質の次に小型軽量が最優先だったため、設計者は泣く泣く省いたのかもしれない……。
本機は本格的な作品を撮影するマニア向けというよりも、デジカメのように気軽に日常を動画で残したい、そんなコンセプトの製品だと感じた。
今までは「高画質=操作の複雑なマニア機」という位置づけの製品が多かったが、HDR-CX7はHD撮影対応なので、見たままの美しい映像をスナップ写真のように残せる。
ムービーと言えば子どもの撮影用と相場が決まっているように思われるが、HD画質は、風景を空気感ごとみやげにできるクオリティを備えている。小型軽量ということもあり、かさばらないので、旅行のお供に最適なムービーだと感じた。
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