「Windows Vista」の発売開始から5カ月が経過し、Microsoftは、同OSの特定のエディションを購入したユーザーが、OSを追加購入する際に適用される大幅な割引プログラムを終了する予定だ。
2007年1月末にWindows Vistaの消費者向け販売が開始されて以来、米国とカナダでは、「Windows Vista Ultimate」エディションの購入者を対象に、「Windows Vista Home Premium」エディションを各50ドルで最大2本分追加で購入することが可能だった。同社は、この割引プログラム「Windows Vista Family Discount」を6月30日以降に見直すことを明らかにしていた。
MicrosoftのプロダクトマネージャーであるNick White氏は、Windows Vista Team Blogへの投稿で、同プログラムは米国太平洋夏時間6月30日午後11時59分で終了することを明らかにした。
White氏は、「Windows Vista Family Discountプログラムは、家族でWindows Vistaを早期導入してもらうことを目的に、Windows Vistaの発売とほぼ同時に発表した。同プログラムに対する反応には満足している。コンピュータを複数所有する多くの家庭が複数のPCをWindows Vistaにアップグレードした」と書き込んでいる。
だが、このプログラム終了の動きは即座に一部ユーザーの怒りを買い、White氏の書き込みには以下のような回答が寄せられた。
同サイトには「Hartelc」というユーザー名で、「下位バージョン(のVista)のライセンス追加購入に50ドル払わされるだけでもひどいのに、これは最低だ」と書き込まれていた。
White氏はこの書き込みに対し、「プログラムと料金体系に落胆させて申し訳なく思う。これはプログラムを試験的に実施したものであり、それに対する反応を見るのが目的だった。将来再度実施した場合の改善に向けて建設的な意見(批判)がたくさん集まった」と書き込んでいる。
もう1人の投稿者は、Microsoftが終了させるWindows Vista Family Discountプログラムは、AppleがMac OS Xで提供している199ドルの「Family Pack」プログラムに遠く及ばないと指摘する。Family Packは、家庭内の最大5台のMacに同じMac OSを使用することができる。Appleでは、このオプションを2002年から提供している。
Microsoftには、Windows購入者に対し、最大5本の新ライセンスを10%引きで販売するというWindows XPの時代から続く別のプログラムもある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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