リサーチ会社Gartnerによると、特に中国など新興市場での需要により、2007年のPC出荷台数は予想を上回る見込みである。
Microsoftの新OS「Vista」は期待ほど大きく市場をけん引することにはならなかったが、GarterアナリストGeorge Shiffler氏の集計によると、世界のPC出荷台数は2億5700万台を超えそうだという。2006年の合計出荷台数2億3150万台から11.1%の増加となる。
この数字は、Gartnerが2007年3月に予想した10.5%という成長予想をわずかに上回っている。Shiffler氏によると、新たな予想は、中国などへ大量に出荷されたPCに加え、ノートPCの好調な売れ行きを考慮したものである。
Forrester Researchが6月に発表した8カ年予想によると、今後2年間で新興市場への出荷が見込まれているPC1億2800万台のうち半分以上が、買い替えではなく初めての1台として購入され、同様の傾向が今後10年間継続する見通しである。
Gartnerによると、2007年のデスクトップPCとノートPC販売価格の世界平均は852ドル周辺を上下している。この価格はアナリストが2007年初めに立てた予想よりも20ドルほど高いが、Shiffler氏は、価格上昇(ドル下落、ノートPCの出荷台数増加、Windows Vista発売による少々の上昇などによる)は一時的なものだとしている。
同氏は「価格は下落を続けているが、2007年には下落がわずかに減速し始める。結論として、ベンダーは価格(の下落)がやや減速したと考えて一息つくべきではないと思う。近いうちに、年間当たり7%の下落率に戻ると予想している」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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