合意の詳細については、19日の書類提出前から徐々に明らかになり始めた。
2006年にVistaのデスクトップ検索機能に対する懸念を最初に表明したのはGoogleだった。New York Times紙は2007年6月に入ってから、米司法省はMicrosoftを支持していると報じたが、コネチカット州の検事総長など、一部の州規制当局者はGoogleの懸念についてさらに詳しく調べたいと述べていた。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は先週、Detroit Economic Clubで講演を行い、その中で、Googleが唱える主張には「根拠がない」として同社からの不平を一蹴した。
Reutersによると、Ballmer氏は「われわれは、Windowsについてのわれわれの立場に関するさまざまな調査結果を認めた上で米政府との間で締結した同意判決を遵守し続ける」と述べた上で、「われわれは、Googleの唱えるすべての主張は根拠を欠くと考えている」と語ったという。
MicrosoftとGoogleのライバル関係はさらに熾烈化しているが、両社の間で生じている独占禁止法違反をめぐる衝突は、このデスクトップ検索の件だけではない。例えば、Microsoftは規制当局にGoogleが予定するDoubleClickの買収について詳しく調査するよう求めている。
今回の合意では、Microsoftはデスクトップ検索に関連して3つの事項を要求されている。まず1つ目は、コンピュータメーカーと個人ユーザーがデフォルトのデスクトップ検索を変更できるメカニズムを加えること。2つ目は、そのデフォルト検索プログラムは「Windowsが検索結果を表示する新しいトップレベルのウインドウを開いた際に起動する」こと。これはユーザーが検索結果を表示する新しいウインドウを選択するときで、これにはスタートメニューも含まれる。しかし、Microsoftが検索バーを組み込んでいる「Windows Explorer」のようなエリアでは、Vistaは「引き続き、内部のVistaデスクトップ検索機能を使った検索結果を表示する」。だがMicrosoftは、クリックするとデフォルトのデスクトップ検索プログラムを起動し、そのプログラムの検索結果を表示するリンクを加えなければならない。
3つ目として、Microsoftはソフトウェアメーカー、コンピュータメーカー、ユーザーに、「Vistaのデスクトップ検索インデックスはバックグラウンドで動くよう設計されており、他のソフトウェア製品に優先的にコンピューティングリソースを配分する。これには、サードパーティーのデスクトップ検索とその検索インデックスも含まれる」ということを「知らせる」という。
Microsoftは、コンピュータメーカーとユーザーが、ライバルのデスクトップ検索プログラムが「Windowsが運営するインデックスとは別にインデックスを持っていたとしても」、そのプログラムをインストールできない技術的理由はないことを強調しなければならない。また、競合他社がVista独自の検索インデックスの性能に与えるインパクトを最小にするプログラムを作成するための技術詳細情報も公開しなければならない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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