近ごろ、後付け市場のカーナビは変化を迎えている。カーナビ市場でよく聞かれたメーカーではなく、PDAメーカーや海外ブランドの小型のものが話題となっている。これはPND(Personal Navigation Device)と呼ばれ、売られる場所もカー用品店ではなく、家電店で多く取り扱われるなど、カテゴリー的にもまったく別のものになっている。
また、カーナビといえば、複雑で面倒なクルマへの取り付け作業が必要。中でも特に問題なのが車速パルスの取り出し。クルマの中の複雑な電気配線の一部を分岐しなければならないばかりでなく、その場所もまちまち。ナビゲーションによってはクルマ本来のスピードメーターなどの機能に影響を与えてしまうなど、取り付けには専門技術が必要とされる。
そのため、取り付け作業も考慮した購入をしなければならず、費用の面でも手間の面でも導入には敷居が高くなっていた。
ところが、PNDになると、自分の位置精度が劣るものの車速パルスなどの配線が不要。電源もシガライターソケットに差し込むだけという、取り付けの手間を省いたものとなっている。
一見便利なようだが、一般的なカーナビではその複雑で面倒な車速パルスとジャイロを使い、GPSの電波が途切れても自分の位置を検知し続ける。PNDのような車速パルスを取得しないカーナビでは、トンネルのやビルの谷間など、GPSからの電波を受信できない場所では自分の位置がわからなくなってしまうのだ。
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