画面が小さいだけに、若干見にくい印象も受けるものの、案内の矢印表示や文字は必要十分な大きさだ。通常のナビに比べ、表示させる地図の縮尺は拡大気味のほうが使いやすい。ルート設定はさまざま方法で選べる。ただ、ルート検索は若干遅めの印象を受けた。
タッチパネルは使いやすいが、右ハンドル車の場合、左手で操作することになるため、使いにくい人もいる可能性がある。地図のスクロールは他のナビと違い、動く方向に指をタッチするのではなく、地図の地点を押さえて指をスライドさせるとその方向に地図が動くタイプだ。
あとは他のナビと大差ない。地図の色使いは国道が赤でルートが黄色という以前のソニーと同じタイプ。ルートの線を点線で表示するソニー伝統の機能は見送られた。VICSの渋滞表示は渋滞が赤線で渋滞なし水色線、太さも見やすいものとなっている。
なお、余談であるが、NV-U1はパーキングブレーキの状態を検地する配線がなく、実際の走行状態により操作制限を設けている。通常のカーナビのように、パーキングブレーキの配線から走行中かそうでないかを判断するのではない。
カーナビ機能に特化されたNV-U1だが、他のPNDより価格が高いという点は否めない。オープンプライスだが、ソニースタイルや主要家電店の価格は本体が約6万円、VICSユニットが約2万円で合計約8万円ほど。取付費用がかかることはないため約8万円だけですむが、気軽に買える金額とはいえない。
対抗する他社のPNDは4万円を切るなどもっと安いものもあり、価格は倍以上。一方、本格的なカーナビゲーションは取り付け費用込みで10万円を下まわることほとんどなく、それよりは安くすむ。また、手軽に複数のクルマに乗せかえるというメリットもNV-U1ならではだ。
結局は費用の問題となるが、VICS機能を手軽に使いたいなら間違いなく買いの製品だ。
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