NECとNECアクセステクニカは5月23日、ブロードバンドルータ「Aterm WARPSTAR」シリーズの新商品の発売を開始した。米国電気電子学会(IEEE)の委員会で規格策定が進行中の次世代高速無線LAN規格「IEEE802.11n Draft 2.0」に対応し、理論値で最大300Mbpsの物理伝送速度を実現するワイヤレスブロードバンドルータ「Aterm WR8400N」と、PCカードタイプ子機「Aterm WL300NC」、セットモデル「Aterm WR8400Nワイヤレスカードセット」となる。
802.11n Draft2.0に加え、11a/11b/11gに対応しているため、2.4GHz帯を用いたDraft 11n/11b/11g対応子機の混在、または5GHz帯(5.2GHz/5.3GHz/5.6GHz帯の計19チャネル)を用いたDraft 11n/11a対応子機の混在での利用が可能。
WR8400Nに仮想的に2つのアクセスポイント名(SSID)を定義し、それぞれに「AES」と「WEP(128ビット)」の異なる暗号化方式を割り当てることにより、AESとWEPに対応した無線LAN子機の混在利用を可能とする「マルチSSID機能」を搭載した。
無線LAN簡単設定機能「らくらく無線スタート」を使って設定すれば、WR8400Nが子機側の対応無線LAN規格を判別。自動的に適切な暗号化方式を用いた接続設定を登録。 これにより、ユーザーは子機が対応する暗号化方式を意識する必要がなく、接続するSSIDの選択も不要なため、無線LAN接続を容易に設定できる。
また、2.4GHzと5GHz帯を横断的にサーチし、近くにある他アクセスポイントから発信される電波の影響を受けにくい無線チャネルを自動選択する「オートチャネルセレクト」機能を搭載。WR8400Nのウェブ設定画面にて、あらかじめサーチ対象帯域を指定すれば、起動時に最適なチャネルを自動選択できる。
販売価格はいずれもオープン価格。販売目標台数は、3モデル合計で1カ月あたり7000台としている。
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