一部の「MacBook Pro」と「MacBook」に搭載済みの802.11n Wi-Fi機能を利用可能にするには2ドルの費用が必要となることが明らかになった。
Appleは米国時間1月18日、MacBookとMacBook Proの一部に搭載されたWi-Fiチップが持つ802.11n機能を有効にするソフトウェアは有償でダウンロード可能になるという同社計画について、報道を正式に認めた。しかしその費用は多くの報道で指摘された5ドルではなく1.99ドルで、ソフトウェアはAppleのウェブサイトからダウンロード可能になると、同社広報担当Lynn Fox氏は語っている。
Appleは先週開催されたMacworldで、1.83GHz版Core 2 Duoチップを搭載した17インチの「iMac」を除き、Intelの「Core 2 Duo」あるいは「Xeon」プロセッサを搭載したすべてのMacには802.11nチップが搭載されていることを発表した。
同じくMacworldで公開された179ドルの新型「Airport Extreme Base Station」を購入すれば、2月に出荷されるパッケージに同梱される形で、対応ソフトウェアは無償で入手できる。しかし、この製品の購入を検討していない場合は、ベースステーションの出荷開始に合わせてAppleのサイトで公開されるソフトウェアをダウンロードする必要がある。
Appleによると、一般会計原則では、ソフトウェアのアップグレード時は顧客にその対価を求める決まりになっているという。Fox氏は声明のなかで、「Appleが収益認識の一般会計原則に準拠するには、802.11nソフトウェアから少額の配布料を徴収する必要がある。一般会計原則では、購入済みの製品に対して802.11nのような大幅な機能強化を行う場合は対価を請求するのが一般的な決まりだ」と述べた。
複数の企業が、新しい無線通信規格のドラフトをベースにした802.11n対応製品を既にリリースしている。最終的な標準の批准は2007年後半になる見通しだが、Wi-Fi Allianceは同標準のドラフトを基準にした製品認定の開始を言明している。802.11n標準は、802.11g標準から帯域幅と通信範囲を大幅に向上させており、古い各Wi-Fi標準とも互換性を持っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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