KDDIは5月22日、au携帯電話の新ラインアップ15モデルほか、新サービスを発表した。
KDDI コンシューマ事業統括本部 事業統括本部長の高橋誠氏は、「今までのauは、次々と新しいものを出してきたが、サービスがありすぎて多少不親切になったかもしれない。今回は利用シーンを感じてもらえるものを発したい。お客様一人一人のライフスタイルを豊かにするケータイにしたい」と夏モデルのコンセプトを語った。
ライフスタイルをサポートするためのラインアップとして、(1)ワンセグラインアップ(2)WALKMANやデジタルカメラ「EXILIM」を冠した新モデルの投入(3)GPSやコミュニケーション、他ブランドとのコラボレーションサービスの3つ軸に夏商戦を展開する。
全15モデルのうち、7モデルがワンセグに対応。KDDIのアンケート調査によれば、購入の決め手となった要因のTOPはワンセグで23%、続いてデザインが21%、カラー、機能はいずれも7%程度という。今回のラインアップで、auはすでに発売されている14モデルと今回の7モデルを合わせ、合計21モデルとなり、“ワンセグのau”としてのイメージをより定着させていきたい考えだ。
今回は、3つの利用シーンを想定し、ウォータープルーフでお風呂テレビとしても使える「W53SA」や「W52CA」、スペックにこだわる人向けにハイパフォーマンスワンセグとして、3インチのワイドVGA液晶を搭載する「W54T」やIPS液晶搭載の「W52H」が用意されている。スリムケータイを重視する人向けに2.8インチモバイルASV液晶搭載で厚み17.6mmとスリムなワンセグケータイ「W52SH」や約2.8インチワイドQVGA液晶搭載で厚み18mmの「W53T」、約2.8インチのIPS液晶を搭載し、厚み18.7mmの「W52SA」が登場した。
昨今では携帯電話端末の競争として“薄さ”を重視する傾向にあるが、「薄さを追求するあまりに機能を削るのではなく、ワンセグや大画面液晶などを残した上で薄さを追求した」(KDDIのコンシューマ事業統括本部 プロダクト企画部長 重野卓氏)コメントした。
また、写真や音楽にこだわりをもつ人に向けた新ラインアップも登場した。新たにカシオの人気デジタルカメラ「EXILIM」を冠した515万画素の「EXILIMケータイ W53CA」、ウォークマンを冠する2Gバイトメモリ搭載の「ウォークマンケータイ W52S」、パネルの着せ替えができる「W52P」、あの“JOGダイヤル”が復活した「W53S」など全15モデルがある。6月上旬より順次発売するとしている。端末の詳細はこちらから。
また、ファッション性を重視し、42のブランドとのコラボレーションもauの夏モデル戦略の1つだ。IENAやaquagirlなどのブランドがデザインする携帯電話ケースやストラップなどを6月14日よりEZweb上のショッピングモール「au Shopping Mall」内 mobile fashionコーナーにて販売する。各ブランドがコラボレーション対象としている機種を利用しているユーザーには、待ち受けFlahsのプレゼントなども予定されている。
新サービスは、GPSを核としたものになっている。新たにGPSの測定時に必要となる衛星の情報を衛星から直接受信し、auの携帯電話単体で即位処理できる新技術「Standalone GPS」を導入した。あらかじめ地図などのデータを携帯電話にダウンロードしておけば、災害時など通信ができない状態でも自分の位置を測定し、避難スポットまで案内してくれるというものだ。
まずは、GPS対応の夏モデル11機種を対象に、「災害ナビ」を開始すると発表した。無料メニューと有料メニューがあり、無料メニューとしてはあらかじめプリセットされた「避難所マップ」を使い、緊急時に最寄りの避難所などを知ることができる。有料メニューでは、勤務地から自宅などの地図が作製できる「帰宅支援マップ」ほか各地図情報がダウンロードできるサービスがある。このほかにも、「Standalone GPS」を応用し、地図ビューアとダウンロードコンテンツを組み合わせ、グルメ・タウンガイドや観光ガイドなどのサービスを行う方針だ。
また、FeliCa2.0のアドホック通信機能を利用し、タッチするとメッセージや携帯番号などのプロフィール情報を交換できる「Touch Message」、メールの開封前にアニメーション表示ができる「ラッピングメール」を夏モデル対応機種の発売と同時に開始する。いずれも利用料は無料だ。なお、「Touch Message」はドコモのiC通信対応機種とのデータの送受信も可能という。ラッピングメールは、他キャリアや対応していない端末の場合、「ラッピング変換送信」を使うと本文に表示されたURLにアクセスすることで閲覧できるとしている。
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