楽天リサーチと三菱総合研究所は3月14日、「第25回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」でMNP(携帯電話番号ポータビリティ)開始以降の携帯電話の新規契約およびキャリア変更、機種変更の状況や要因、携帯電話会社間の流出入構造を推計した結果を発表した。
2006年12月に他社からの移行数が最も多かったのはauで、NTTドコモから11万件、ソフトバンクから7万件の入超になっている。
キャリア選択の理由としては、NTTドコモが「通話可能エリアの広さ」や「海外ローミング」、auが「通話可能エリアの広さ」や「携帯電話機のラインアップ」、「携帯電話会社のイメージ」、「通話料金の安さ」、ソフトバンクが「通話料金の安さ」を指摘している。
調査では、携帯電話会社を変更した移行ユーザーを、1日の平均通話時間が3分未満の「ライトユーザー」、3〜5分未満の「ミディアムユーザー」、5分以上の「ヘビーユーザー」に分類。NTTドコモはミディアムユーザー、auはライトユーザー、ソフトバンクはヘビーユーザーが多く流入していることが分かった。中でもソフトバンクはMNP開始に合わせ、ソフトバンク同士の通話を無料(21時〜1時までは最大200分)とする料金プランの提供が影響したようだ。
一方、2006年12月に初めて携帯電話およびPHSを契約した純新規加入ユーザーの獲得ではNTTドコモが43万件でトップだったものの、auおよびソフトバンクも健闘している。キャリア選択理由としてNTTドコモは「通話可能エリアの広さ」、auは「通話可能エリアの広さ」と「通話料金の安さ」、ソフトバンクは「通話料金の安さ」が多く挙げられている。
調査は2007年1月13〜23日に実施したもの。対象は2006年12月に携帯電話・PHSの新規契約・機種変更・キャリア変更を行った15〜69歳の男女2000人。
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