イー・アクセスは5月14日、2007年3月期(2006年4月〜2007年3月)の決算を発表した。単体の売上高は559億8400万円で、営業利益、経常利益はともに過去最高となった。
イー・モバイルを加えた連結決算では、売上高は562億5000万円(前年同期比6.8%減)、営業利益は10億4900万円(同88.8%減)、純利益は9億900万円(同81.9%減)だった。モバイル事業の立ち上げによる営業損失は114億6700万円に上る。
ADSL・ISP事業は、ADSLの年間平均解約率が1.91%にとどまったため、ADSL契約全体では年間純増を達成した。モバイル事業は3月31日に東名阪主要エリアでサービスを開始し、戦略的端末EM・ONEとデータカード端末を投入。2007年4月末時点の契約数は約3万件となった。6月末までには、国道16号線県内(東京エリア)、神戸市・大阪市近郊(大阪エリア)にサービスエリアを拡大する予定だ。
2008年3月期は事業の再編に取り組む。ADSL・ISP事業は2008年3月期より「ネットワーク事業」と名を改め、ADSL、ISP、伝送、WiMAXサービスを展開していく。
また、6月には新たにデバイス事業を立ち上げ、イー・モバイル向けの携帯端末やソリューションを提供する。将来的には他社への提供も視野に入れており、イー・アクセスの中核事業としてきたい考えだ。
イー・モバイルについては、株式の一部をゴールドマン・サックスに売却し、持分を43.5%から37.6%に変更する予定。モバイル事業を開始したことにより企業価値が高まったとの判断から、投資利益の一部を回収し、イー・アクセスの株主へ還元することが目的だという。これによりイー・モバイルはイー・アクセスの連結対象から外れることとなる。
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