イー・アクセスの子会社であるイー・モバイルは4月5日、株式および借入枠で3500億円の事業資金を確保、モバイル事業で必要となる資金の調達を完了したと発表した。
株式については、総額約280億円の第三者割当増資の実施を確定した。この割当増資の実施により、イー・モバイルの資本金と資本準備金の合計は1159億3000万円(うち資本金581億1500万円)となる。
割当増資の割当先は、イー・アクセスが60億円、三井物産が50億円、米ゴールドマン・サックス・グループが49億3000万円、その他(ヨドバシカメラ、コジマ、ビックカメラ、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ、ジャフコ、ビジョン・キャピタルなど)が121億5000万円となっている。払込期日は4月25日の予定。割当増資実施後の株式持分比率は、イー・アクセス51.4%、米ゴールドマン・サックス・グループ24.9%、東京放送(TBS)7.8%、三井物産3.5%、その他12.4%となる。
また、6月を払込期限に行う予定の約140億円の追加増資にもめどがつき、その結果、累計1300億円の資本金と資本準備金を事実上確保した。その際の、イー・アクセスのイー・モバイルに対する株式の持分比率は、45〜51%の範囲内となる予定。
借入については、総額2200億円、借入期間最長7年の借入枠(コミットメントライン)の設定を引受幹事銀行団と合意した。総額2200億円の借入枠は、ノンリコースのプロジェクトファイナンス(親会社に遡及されず、借入人の資産および将来キャッシュフローのみを担保に借入枠が設定されること)がサービス開始前の事業を対象に設定された事例としては、日本最大規模となる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス