イー・モバイル、次世代携帯電話の基地局を中国のHuaweiから調達

永井美智子(編集部)2006年07月19日 22時39分

 イー・アクセスの子会社で携帯電話事業を手がけるイー・モバイルは7月19日、携帯電話の基地局システムを中国のHuawei Technologies(華為技術有限公司)から調達すると発表した。すでに発表されているスウェーデンのEricssonと合わせ、2社から調達することになる。

 Huaweiは通信機器を総合的に製造、提供している企業で、BTやVodafone、Orange、KPNなどを顧客に持つ。従業員は約4万名で、そのうち48%が研究開発に従事しているという。イー・モバイルに対しては、同社が2007年3月に始める予定の次世代携帯電話通信規格「HSDPA」に対応した基地局などを納入する。

小型基地局 Huaweiが開発した小型基地局。これまでクレーンで運んでいた基地局を人間が運べることで設置費用や工事費用などが削減できるという

 イー・モバイル代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏は、世界中の通信機器ベンダーを十数社検討したとした上で、「IP技術において強みを持つ魅力的な企業」と説明。基地局を人間が手で運べる20kg台にまで小型化できる技術や製品価格の安さ、Ericsson製機器との相性の良さなどを勘案し、Huaweiを調達先として選んだとした。

 Huawei製の基地局は札幌、仙台などの地方都市で採用する。なお、全国をカバーするコアネットワークと、関東、中部、関西地域の無線ネットワークについてはEricssonから機器を調達する。

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