マイクロソフト、レイ・オジー氏の静かな革命 - (page 3)

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年05月09日 08時00分

 われわれが今後発表するものは、各層に幅広いメニューがあります。1つだけ、絶対的に計算に入れておいて頂きたいのは、われわれがサービスインフラプラットフォームの観点からやることは、すべて同じ開発者ツールである.NETと歩調を合わせるということです。.NETフレームワークから派生するものはあるかもしれません。これは、クラウドの世界に適しているライブラリサービスはエンタープライズサーバの世界やデスクトップの世界とは違ってくるかも知れないからです。しかし、今われわれが支えている人たち、エンタープライズアプリケーションやデスクトップアプリケーションを、そして今ではブラウザ上のものもそうですが、開発している人たちが持っているスキルセットについては、クラウドOSの上でも同じになるようにします。

――あなたは2005年9月に最初のLive戦略を作りました。内部では進歩はありますか。

 提供しているものの数と、われわれのグループが顧客を惹きつけ、彼らがいつどんな風にサービスを実現したかを理解しているのを見れば、われわれは実際うまくやっていると思います。

 私は世界を2つに分けてみています。私はそれを管理されているものと管理されていないもの、と呼んでいます。管理されている世界とは、ITの人が関係している世界です。われわれはExchangeやSharePoint、Active Directoryなどを提供しています。この世界では、サービスに関連して今後起こってくることによって、非常に大きなインパクトがあると思います。この世界ではSalesforce.comを考えてみて欲しいのですが、これよりもさらに深いところへ行きます。われわれの企業顧客は、こう言うのです。「君たちが言っているのはサービスインフラは絵に描いた餅だ。そこでエンタープライズアプリケーションをつくることを考え始めないといけないのか?エンタープライズインフラについて考えているべきか?インフラのどの要素を他の要素より先にそこに挙げるべきか?君たちはわれわれをそこに連れて行ってくれるのか?」というようなことです。

 ですから、関連するMicrosoftの事業ユニットは基本的に顧客を惹きつけており、それらの顧客はどんな種類のハイブリッドの形があるのか、例えば店で買える電子メールソフトに対するクラウドOS上の電子メール、店で買えるコンテンツ管理に対するクラウドOS上のものなどを理解しようとしています。こういうことはすでに起こっており、これは先に進んでいて、そういう環境でわれわれの企業サーバを使えるホスティングサービスに取り組んでいるグループもあります。

 われわれがLiveの名前を使っている、管理されていない世界では、MSNのサービスの中で何故一部だけにWindows Liveというブランドを掲げ、他のものにはそうしないかということについて、はっきりとした説明はできていません。これについては、手を打つつもりでいます。専門的な聴衆に対しては、Windows Liveと呼ばれるものは、連携させたり、多くの形で再利用可能な資産として使えるように再構成したものだという説明をしています。これらは、われわれのサービスのプラットフォーム層を表しています。再ブランド化されなかったものは、ショッピングやポータルで、これらはMSNです。これについては再利用を行わず、そのままになります。

 しかし、進歩はしています。われわれは新興企業のように動きが速くなりたいかといえば、それはそうですが、われわれは顧客基盤を持っており、その顧客基盤を維持したいと思っています。開発の仕事については、何を作っているか、その理由、示そうとしているシナリオなどに関して、私は非常に満足しています。

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