Motorolaの取締役を狙っていたCarl Icahn氏だが、同社が米国時間5月7日午後に発表した投票の予備集計によると、同氏の取締役就任は実現しないようだ。
Motorolaが年次株主総会の終わりに発表した報道資料によると、予備集計では株主は現行の取締役会を再選し、Icahn氏は選出されなかったという。Icahn氏は2007年に入ってMotorolaの取締役就任を狙って委任状獲得戦を仕掛けていた。
Motorolaの会長兼最高経営責任者(CEO)であるEd Zander氏は、「Motorolaの株主がこれまでと変わらない支持と信頼を示してくれたことに対し、取締役会と経営陣に代わって、株主全員に感謝の意を表したい」と声明文で述べている。「この数カ月間、われわれはIcahn氏をはじめ、できるだけ多くの株主に会って話を聞くようにした。われわれはMotorolaに対する株主の洞察や展望を高く評価している。われわれは、自分たちの事業計画を実行して携帯端末部門の業績を改善すること、好調なネットワークス&エンタープライズ部門とコネクテッドホームソリューション部門をさらに強化することにフォーカスしている。Motorolaは、株主全員のために価値を構築することに引き続きコミットしていく」(Zander氏)
7日午後に各紙が報じたところによると、Icahn氏は、自身が取締役に就任するのに十分な支持があったとは思っていないという。だが、Icahn氏は引き続き、Zander氏に批判的な目を向けているようだ。The Chicago Tribune紙によると、Icahn氏は株主総会中、次のように述べたという。「Edが自らやると約束している仕事をしなかった場合、この会社を再編しなければならず、その方法はたくさんある。そして、新しい人材を探すことになる」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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