急成長を遂げている台湾のPCメーカーであるAcerは米国時間4月25日、2万7000個のソニー製ノートPC用リチウムイオンバッテリを自主回収すると発表した。バッテリがショートし、発火する危険がある。
2006年から莫大な数のソニー製ノートPC用バッテリがリコールされてきた。Acerは、まだバッテリリコールの影響を受けていない数少ない主要メーカーのうちの1社であった。これまでにApple、Dell、Lenovo、東芝などがバッテリをリコールしている。
リコール対象のバッテリが含まれているのは、2004年5月から2006年11月の間に販売されたAcer製ノートPC「TravelMate」である。詳細についてはAcerの企業ウェブサイトに記されている。
ソニーはこのリコールに関し、PCメーカーに莫大な金額を支払った。リコールはまた同社の最近の悩みの種にもなっている。
Acerによると、これまでに米国消費者製品安全委員会(CPSC)に寄せられたバッテリの過熱に関する報告は16件であるという。しかしバッテリが過熱すると、その被害は大きい。Dell製ノートPCが一瞬にして炎上する映像は、YouTubeでかなりの閲覧数を記録した。
複数の新興企業や大手企業は、亜鉛などの揮発性の低い素材を使用したバッテリの開発に向けて研究している。一方でBoston Powerや松下電器産業といった企業はより安全性を高めたリチウムイオンバッテリを発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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