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「5分喋れば長電話」「お風呂でメールは当たり前」--今どき若者のケータイ事情 - (page 2)

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「場面で決める」

 「場面で決める?」というフレーズをご存知だろうか。例えば、待ち合わせの際、大まかに場所だけ決めておいて、あとは気分次第で(=場面で)ケータイで連絡を取り合いながらその場に行ってから詳細を決めることを指すらしい。

 これも、いつでもどこでもつながるケータイがあってこそ成せる業である。短いコミュニケーションを数多くこなすことによってコミュニケーションロスをなくすとは、これもまた合理的な手段である。

「お風呂でケータイ」は当たり前

 わたくしはこれまで、講演でケータイの特性を語る際「寝る時間とお風呂に入る時間以外は肌身離さずもっているデバイス」と力説してきたが、最近ではそれも使えなくなってきたようだ。なぜなら、先日、知人の会社が若者向けにアンケート調査を行ったところ、回答の中に「お風呂場でケータイを使う」と言う回答が数多く見られたからだ。

 半身浴等の健康志向によって女性を中心に長風呂傾向が見られるが、入浴の際にケータイをお風呂に持ち込んで、メールやゲームなどを楽しんでいる人が多いようだ。

密封ケータイ 携帯電話を密封することで、水がかかるのを防ぐ。空気を抜くほどボタンが押しやすくなる

  ケータイと言えば水や湿気に弱いものという認識があるが、驚いたのはその利用方法である。彼女たちはケータイを市販の密封袋に入れて、空気が入らないようにストロー等で中の空気を吸引し(ボタンに吸い付くように表面を圧着させて)、お風呂での利用に耐えうるようにしているのだ。さながら布団圧縮機のケータイ版と言ったところであろうか。

  お風呂場でのニーズや、女性を中心に見られるトイレへの水没事故等の対策のニーズについては、ケータイ各社も認識しており、最新の富士通のケータイは完全生活防水となっている。しかしながら、ひと昔まえのお弁当箱のような防水ケータイではなく、薄型で生活完全防水を実現するためにはかなりの技術力を要したらしく、「ニーズは認識していたものの、実現までに数年の時間を要してしまった」とメーカーの開発担当者は語っている。ケータイの密封梱包はそうした、消費者の生活の知恵の勝利と言ったところであろうか。

 これからは、朝ケータイのアラームで目覚め、外出先では肌身離さず持ち歩き、家に帰ってからはお風呂の中でケータイを操作し、布団に入ってケータイを見ながら寝るという生活スタイルが主流となる。まさに、いつでもどこでもケータイである。

メールの送信数は減ってきている

 先ほど長電話の話の中で、若者は電話よりもメールを積極的に使っていることを書いたが、実は最近、わずかではあるがメールの送信数が減ってきていると言う統計がある。

iモードメール送受信数の推移 図2.2004年4月から2007年3月までのiモードメール送受信数の推移(出典:NTTドコモ)

 これに反比例して伸びているのがケータイのコミュニティサイトのページビュー数だ。最大級のモバゲータウンやmixiなどのように、1日数億PVなどというサイトもあらわれてきている。

 この現状を分析し仮説を立てるとすると、1対多数のコミュニケーションの場合、メールで同報配信するよりもソーシャルネットワーキングサービス(SNS)等のコミュニティサイトや掲示板で書き込まれた内容を確認した方が、1人1人にメールを打つ手間が省けて良いとなっているのではないだろうか。

 また、やりとりや足あとの履歴によって、誰が何を言って何を聞いているかが分かり、情報共有ミス(コミュニケーションロス)の発生も防げる効果もある。

 今後コミュニティサイトがさらに発達した場合、メールではなく違う手段のコミュニケーションスタイルが若者の間では主流となるかもしれない。別の言葉で置き換えると、メール等のプッシュ型のサービスから、コミュニティサイトと更新通知機能を使ったプル、プッシュ複合型サービスが主流になってくるのではないだろうか。

 1対1はメールが、1対多、多対多のコミュニケーションにおいてはコミュニティサイトが圧倒的に利便性が高い。全体的なメール送信数の減少傾向は、プッシュ型単体サービスからプル、プッシュ複合型サービスへの変化が現れ始めてきている兆しと言えるだろう。

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