ディー・エヌ・エーが運営するモバイルサイト「モバゲータウン」のページビュー数が3月に93億PVに達したことがわかった。2月より開始したテレビ広告などの宣伝効果があったほか、中心ユーザー層が学校の春休みに入り、利用量が増えたことが要因だ。
モバゲータウンは2006年2月に開始したサービスで、携帯電話向けの無料ゲームやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを提供している。10代を中心に大きな人気を集めており、会員数は3月末時点で441万人。1日あたりのPV数は3億200万PVにのぼる。
売上も順調だ。2007年3月期通期のモバゲータウンの売上高は29億4600万円。サービス開始から1年強で、ディー・エヌ・エーのモバイル事業全体の32.7%を占めるまでに成長した。
主な収益源は広告で、サイトに掲載するバナー広告と、クリック等に応じて課金される成果報酬型広告が売上の8割を占める。このほか、サイトで利用するアバターアイテムをユーザーが購入できるようになっており、この売上も急激に伸びているという。また、3月に発売したモバゲータウンは初版6万部が売り切れ、5万部を追加したとのことだ。
2008年3月期の売上高は「2007年3月期の2倍以上となるが、75億円以上を目指したい」(ディー・エヌ・エー代表取締役社長の南場智子氏)と意気込む。
なお、2007年3月期のディー・エヌ・エーの連結業績は、モバゲータウンを含むモバイル事業が好調だったことから、売上高、営業利益、経常利益ともに倍増している。また、上場後初めてとなる1株あたり520円の配当を実施する。
2008年3月期は売上高が前年同期比66%増の235億円、経常利益が51%増の70億円、純利益が42%増の36億円となる見込みだ。
2007年3月期(実績) | 2008年3月期 (予想) | |||
---|---|---|---|---|
金額(円) | 前年同期比(%) | 金額(円) | 前年同期比(%) | |
売上高 | 141億8100万 | 120.6 | 235億 | 66 |
営業利益 | 45億600万 | 139.3 | - | - |
経常利益 | 46億2100万 | 145.1 | 70億 | 51 |
純利益 | 25億3900万 | 70.7 | 36億 | 42 |
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