独立行政法人理化学研究所(理研)はこのほど、文部科学省が推進する「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトの一環として計画中の“次世代スーパーコンピュータ施設”の建設地を神戸市に決定したと発表した。
同施設は、世界最高性能の達成を目指して開発を進めている計算機を中心とする共用施設。2006年7月に施行された「大型先端研究施設の共用の促進に関する法律」に基づき、理研が中心となり、整備・運用を進めている。
また、外部有識者で構成される「立地検討部会」を設置。候補地として名乗りを上げた、全国15の自治体について、2006年7月から、客観的・科学的な観点から評価を行い、最終的に神戸と仙台の2都市に絞られた。
同部会では、神戸市を次世代スーパーコンピュータ施設の建設地として決定した理由として、施設の整備費・運用費のコスト評価に加えて、SPring-8、および発生・再生科学総合研究センター、分子イメージング研究拠点などの科学研究設備の整備・運営などを通して、これまで理研と兵庫県や神戸市、地元周辺の学術機関や産業界との間に築かれた密接な協力関係や実績を挙げた。
同プロジェクトは、2006〜2012年度までの総事業費、約1100億円が投じられ、毎秒1京(1京は1兆の1万倍)回の演算処理速度を誇る次世代スーパーコンピュータを開発、2010年度の稼動を目指し、神戸市のポートアイランド第2期内に関連施設の建設を進めていく。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス