シックス・アパートと中央大学総合政策学部松野良一研究室は3月29日、小学生の情報リテラシー教育促進を目的とした「新聞ブログ・プロジェクト」を共同で開始すると発表した。
同プロジェクトでは、実際の取材活動を通じて小学生が記事を執筆し、新聞を制作する体験を通じて、世の中のニュースに関心を持ち、自分の目で真実を見極められるような教育支援を行うことが目的。同時に、PCやソフトウェアの理解、および操作の習熟を促進するのが狙い。
さらに、ブログの持つ更新の簡便さと双方向コミュニケーションの容易さを活用し、地域や父母との関係強化だけではなく、地域を越えた小学生同士のコミュニケーションの実現を目指す。
松野研究室ではこれまで、小学生による地域再発見プロジェクト「昭島子ども放送局」などをサポートする活動を行い、小学生の情報リテラシー教育や地域情報化に積極的に取り組んできた。今回、これらの活動をさらに活性化させるため、ブログに関するノウハウを持つシックス・アパートと共同で同プロジェクトを推進するに至った。
シックス・アパートと松野研究所は、シックス・アパートが開発、提供する企業向けブログ・ソフトウェア「Movable Type Enterprise Publishing Pack」をもとにした、学級新聞・学校新聞用ブログソフトウェアを共同開発。新聞風のデザインの作成を簡単なコンテンツ入力作業のみで可能にした。さらに、作成された新聞は、通常のブログと同様にウェブ上で閲覧可能なだけでなく、印刷にも対応している。
すでに、今回のプロジェクトの一環として、沖縄県の北谷町立浜川小学校、および南城市立大里北小学校において実証実験を実施。両校の生徒がソフトを活用し、実際に学校新聞を作成し、精神面およびスキル面の両面において、情報リテラシー教育の効果が得られたとしている。
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