あるビデオブロガーが、1984年にオンエアされた有名なAppleのコマーシャルをもじり、米大統領選への出馬を表明したHillary Clinton上院議員を政治的に攻撃する内容に作り替えた。当初は匿名で投稿されたこの動画は、ブログ界でさまざまな憶測や中傷の嵐を引き起こした。
そして米国時間3月21日、Phil de Vellis氏が、週末に自ら所有する機材を使ってこの動画を作成し、投稿先のリンクを多くのブログに電子メールで知らせたと告白した。動画を投稿した証拠を突きつけられた同氏が、事実と認めたものだ。CNNによれば、同氏は複数の民主党候補向けにウェブサイト業務を行っているBlue State Digitalに勤務していたが、この件を理由に解雇されたという。
民主党を応援するde Vellis氏がこの動画を制作したのは、実は同氏は、Clinton上院議員の対抗馬であるObama上院議員を支持しているからだ。民主党と共和党の候補者を選ぶ予備選挙が始まるまでにはあと11カ月もあり、実際の大統領選挙が行われるのはさらに9カ月後の2008年11月となっている。今度の大統領選は長く、熱い戦いになることが予想される。
de Vellis氏は、2008年米大統領選にからんで解雇された最初のビデオブロガーとなった。これはある意味、名誉の勲章と言えるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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