BCNは3月13日、電子辞書の販売動向について、春の入学商戦に向けて好調な出足を示しているというデータを発表した。家電量販店等の日次販売データをもとに作成するBCNランキングデータによってまとめられた。
調査によると、例年2月は3月から4月にかけての春の入学商戦を前にして勢いを欠くが、2007年の2月は前年同月実績を上回る好調な出足を示しているという。
販売データとしては、2月は前年同月比で売上台数が102.1%、金額が108.8%と伸びを見せている。台数に比べて金額が伸びているのは、搭載辞書の増大や付加価値を高めたモデルによって単価が上昇しているのが原因だ。
2006年実績では1年間の販売台数のうち14.9%を4月、10.4%を3月に売り上げるという状態で、年間販売台数の約4分の1を、この2カ月に販売している。価格的には2万〜3万円未満の価格帯がボリュームゾーンだが、2007年2月はこの比率が低下し、3万〜4万円未満の比率が高まったため、平均単価も2万3000円となっている。
機能的には、搭載辞書数は増大傾向にあり、2007年に入ってからは70以上の辞書を搭載したモデルが主流となっている。 100以上の辞書に対応したモデルも増える傾向にある。一方、本体の多機能化が進んだため、オプションで提供される辞書ソフトの需要は低下しており、販売台数も金額も前年同月を下回っている。
多言語対応に関しては、日本語と英語の2カ国語対応が88.6%とすでに基本となっており、第2外国語を組み入れる動きも強まっている。第2外国語としての比率は73.8%と中国語が圧倒的に多いのが特徴だ。
BCNでは、年間最大の需要期を前にした助走段階から動きが活発であることから、この勢いが持続すれば前年を上回る需要獲得につながる可能性が高いとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」