バイアコムとJoost、コンテンツのライセンス契約を締結

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年02月21日 11時17分

 巨大エンターテインメント複合企業のViacomが、自社の番組コンテンツをJoostに提供するライセンス契約を発表した。Joostは、SkypeやKazaaの創業者が設立したオンラインビデオの新興企業。

 米国時間2月20日に発表されたこの提携で、MTV NetworksのComedy Centralのほか、Black Entertainment TelevisionやParamount Picturesなど、Viacomブランドのテレビや劇場映画のコンテンツを、Joostソフトウェアの本格稼働に合わせて提供する意向だ。

 ただしこの提携は、少なくとも当初は限定的であり、Comedy Centralの「The Colbert Report」や「サウスパーク」など、Viacomで最も人気の高い番組の多くが最初は提供されない。しかし、MTVの「My Super Sweet 16」、Comedy Centralの「Freak Show」、BETの「American Gangster」、そしてParamountをはじめとする関連ブランドの主要作品など、呼び物となるコンテンツはいくつか登場する。

 この提携に関する金銭面の諸条件は一切明らかにされていない。

 これまで「The Venice Project」という名前で秘密裏に開発が行われてきた「Joost」は、Janus Friis氏とNiklas Zennström氏が生み出した最新作となる。彼らは、PtoPファイル共有ソフトウェアのKazaaや、2005年にeBayに買収されたインターネット電話ブランドのSkypeの生みの親として最もよく知られている。Joostは現在、非公開で限定ベータテストを進めている。当初はWindowsにのみ対応していたが、先ごろIntelベースのMacintoshにも対応した。正式なサービス開始日はまだ発表されていない。

 同ソフトウェアは、Kazaaと同じようなPtoPモデルを採用しているが、同ファイル共有サービスは楽曲やビデオの著作権侵害を助長するとの悪評が高い。Friis氏とZennström氏は、ユーザーが制作したコンテンツを柱とし、著作権を尊重するもう1つのビデオ共有サイトとしてJoostを売り込んでいる。

 Google傘下のYouTubeは、著作権侵害問題に適切に対処しなかったとして先ごろ非難を浴びている。Viacomは2月はじめに、著作権で保護された同社のコンテンツを削除するようYouTubeに求めており、その数はビデオクリップ10万本以上にのぼっていた。

 一方、Joostはコンテンツのダウンロードが可能で、テレビのようなコンソールを使用している。広告収入モデルを採用していて、プロレベルの高品質ビデオコンテンツの提供を目指している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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