ドコモなど6社、3Gデュアルモード携帯電話プラットフォームを共同開発

 NTTドコモ、ルネサス テクノロジ、富士通、三菱電機、シャープ、ソニー・エリクソンの6社は2月8日、HSDPA、W-CDMA(3G)とGSM、GPRS、EDGE(2G)に対応したデュアルモード端末向け携帯電話プラットフォームを2008年度第2四半期をめどに共同開発すると発表した。

 このプラットフォームは、HSDPA cat.81 に対応し通信速度を高速化するとともに、より高速なプロセッサを搭載することで画像処理、オーディオ処理アクセラレータ機能を強化し、携帯電話のさらなる高機能化を実現するというもの。

 ドコモとルネサスはこれまで、W-CDMA方式とGSM、GPRS方式対応のデュアルモード通信端末向けワンチップLSIである「SH-Mobile G1」を開発している。また、ドコモ、ルネサス、富士通、三菱電機、シャープの5社は「SH-Mobile G2」と基本ソフト群を一体化した携帯電話プラットフォームを、2007年秋からの携帯電話への採用に向けて共同で開発している。

 今回、ソニー・エリクソンを加えた6社で共同開発するプラットフォームは、5社で開発中のプラットフォームの後継として、機能を強化したワンチップLSI「SH-Mobile G3」とオーディオ・電源LSI、RF LSIなどの推奨周辺チップセットLSIを含むリファレンスデザインを共同開発し、基本ソフトとしてシンビアンOSを搭載、ミドルウェア・ドライバなどの基本ソフト群を一体化する。

 このプラットフォームを活用することで、富士通、三菱電機、シャープ、ソニー・エリクソンの携帯電話メーカーは携帯電話の基本機能の独自開発が不要となり、開発期間の短縮や開発コストの低減が可能になる。

 これにより携帯電話端末の差異化や特徴付けへ注力できるようになり、端末の機種展開開発が可能になる。なお、このプラットフォームは、ルネサスから日本国内だけでなく全世界のW-CDMA市場に提供される予定。

イメージ図 開発される携帯電話プラットフォームのイメージ図
※クリックすると拡大画像が見られます

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