米ブログメディアの草分けGawker Mediaの従業員、ユーチューブで著作権侵害か

 Gawker Mediaの従業員が過去3カ月間にわたり、著作権のあるビデオを、ValleywagやGizmodoといった自社事業の広告で挟み込んで投稿していた。

 Gawker Mediaのオーナーで設立者のNick Denton氏は米国時間2月2日、belowtheradarというユーザーネームでYouTubeを利用していたGawkerの従業員は、同社のビデオ担当者だと説明した。

 2006年10月以降、ABCのGood Morning AmericaやInside Edition、CNNのAnderson Cooper 360など、少なくとも50本のビデオがGawkerの従業員によってアップロードされた。

 CNET News.comは2月1日、Viacom傘下のComedy CentralからNBC、果てはAppleまで、関係する著作権保持者ほとんどに取材した。ほぼすべての関係者が、YouTubeのビデオと広告を吟味してからコメントしたいと回答した。しかし、コンテンツ所有者2名は、ビデオがこのように使われることを許可していないと述べた。

 Foxがニューヨークで運営するWNYW Channel 5のスポークスマンAudrey Pass氏は「ビデオが無断使用されたことを強調しておく」と述べた。問題のニュースレポートは、belowtheradarと名乗る人物が2006年12月に投稿したビデオの1つだった。同氏は「この件についてさらに追求する予定だ」とした。

 インターネットテレビ番組Rocketboomの元司会者Amanda Congdon氏は、同氏が運営するAmandacongdon.comからコピーされた2分間のビデオがYouTubeで見つかったことについて、無断使用であると説明した。ビデオには、Valleywagの広告がずっと表示されている。Congdon氏は2月1日の取材で、Gawker Mediaに連絡して同社がbelowtheradarとどのような関係にあるのかはっきりさせたいと述べた。

 Congdon氏は「ファンが何か投稿するような場合、あまり問題にしていない。だが、無断で広告に使用したとなると問題だ」と述べた。同氏は現在、ABC Newsのインターネット事業に従事している。

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